寿命を延ばすではなくどのぐらい縮むかに注目する「損失寿命」とは?


損失余命とは?

WHO(世界保健機関)など各国の医療機関・団体で使用されている「何らかの行為によって縮まる寿命」のことだ

長寿と食生活に密接な関係があるのは誰もが知る常識だが、裏を返せば「何を食べるかによって寿命が縮む」ということだ

数値はリスク面のみを積み上げて算出され、プラスに寄与する要素を考慮していません。

多くの食べ物に何らかのデメリットとメリットがあるわけで、損失余命は“食べてはダメ”という短絡的な指標ではないです

寿命が縮むものはどんなものがある?

実はウィンナーやハムなどに使われている加工肉は2015年10月に大腸がんの発症を増やすリスクがWHOから指摘されている

毎日継続して1日当たり50g摂取し続けると、大腸がんのリスクが18%増加するというのだ

「福井県立大学の岡敏弘・教授の研究を基に算出すると、ロースハム1枚で19秒、ジャンボフランクフルト1本で1分14秒の損失余命となります」

実はミネラルウォーターにも一定量のヒ素が含まれるため、「軟水1リットルで59秒縮まり、硬水はそれ以上という試算」

米ピッツバーグ大学のB・コーエン名誉教授は1979年に、「コーヒー1杯で平均寿命は20秒縮む」という研究を発表している

毎日約600mlの炭酸飲料を飲み続けることでテロメアに悪影響が出て、結果的に4.6年も細胞の老化が早まるという結果が出たそうです

テロメアが短くなると分裂した細胞の活性は低下し、いわゆる「老化」となる

「1杯くらいなら逆に健康にいい」といわれることもあるアルコール飲料ですが、2010年に行われた研究によると、アルコールもテロメアを短くして老化や短命の原因となるそうです

「まさかお米にも健康リスクが!?」と驚きですが、お米は成長の過程で土壌の無機ヒ素を吸い上げてしまう性質があります

他にもある寿命が縮むといわれているもの

研究グループによると、喫煙者とそうでない人とでは寿命がおおよそ6.5年変わるという

最も死亡率が低いのは一日あたり6.5~7.5時間の睡眠をとっている人で、7.5時間以上の睡眠時間をとっている人はそれよりも死亡率が20%以上も高くなったのだ