タバコの煙によって、男性の3割、女性の7割以上に、目の刺激(目が痛い/目がしみる)のどの刺激(のど痛み/せき込み)、脳の刺激(頭痛)などの症状が生じます。
(出典 一般社団法人くまもと禁煙推進フォーラム資料より抜粋)
急性の受動喫煙症
はいはい。分かりましたよ。タバコの臭いを我慢すればいいんでしょ。煙も我慢すればいいんでしょ。音楽も諦めればいいんでしょ。勉強すればいいんでしょ。娯楽なんて必要無いってか。貴方はタバコでストレス発散してる癖に?僕の事殴ってスッキリしてる癖に??
慢性受動喫煙症の発症
タバコによって引き起こされる目の刺激、のどの刺激、頭痛を「どうせ明日になれば治る」と我慢・放置し、そのような行為が長期間繰り返し行われた場合、症状はどんどんが悪化していきます。(再発性急性受動喫煙症)
そして・・・慢性受動喫煙症が発症してしまうのです。
慢性受動喫煙症とは
急性受動喫煙症を繰り返しているうちに、症状または疾患が持続するようになってしまったものをいいます。症状としては、目やのどの刺激が続く、せき、頭痛の悪化、化学物質過敏症、アトピー性皮ふ炎、ぜんそくやその悪化、狭心症、心筋梗塞、 脳梗塞、脳慢性閉塞肺疾患、小児の肺炎・中耳炎、気管支炎、副鼻腔炎、身体的発育障害などがあげられます。
なぜこのような症状が起こるのか?
タバコ煙には、4700種類もの化学物質が含まれており、タバコに含有する有害化学物質が症状を引き起こす原因と解明されています。
※煙に含まれる発がん物質の一例※
ベンゾ(a)ピレン
ジメチルニトロソアミン
メチルエチルニトロソアミン
N一ニトロソノルニコチン
ニトロソピロリジン
慢性受動喫煙症は、日常的に受動喫煙を受けることによって現れる症状で、急性受動喫煙症よりも深刻な状態になります。
急性受動喫煙症と同じく、アレルギー性皮膚炎や喘息症状、化学物質過敏症などの症状が出ることになりますが、症状が慢性化し日常的に症状でている状態です。
また、慢性的に煙を受けることによって、肺炎や気管支炎、副鼻腔炎などの病気に発展することもあり、たばこが原因でこれらの症状になった場合は慢性受動喫煙症に該当します。
そのほかにも、狭心症や軽度の脳梗塞などの症状がでることもあります。
タバコの煙がつらい人は病院へ行きましょう
片頭痛の引き金になっているもので困るのは、タバコの臭い、昼寝、お風呂に浸かること。タバコはどこに行ったって臭いは避けられないし、生活に支障がないものも含めたら365日頭が痛い状態はこれが原因と思うし、副流煙吸ったら必ずなる。昼寝は騒音による睡眠不足を補えないし、お風呂に浸かれない
受動喫煙症の症状は多種多様です。気づいていない間に受動喫煙症になっている可能性もあります。
タバコの煙が辛い方、該当する症状がある方は我慢しないで病院へ行きましょう。
受動喫煙症の診断可能な医療機関 は全国で80強あります。事前に調べて受診しましょう。
受動喫煙症の診断可能な医療機関 日本禁煙学会 受動喫煙症の診断可能な医療機関 できるだけ事前に確認の問い合わせをしてから受診するようお願いします 紹介状が必要な医療機関にかかる際は、かかりつけ医に紹介状を書いてもらって下さい。 (紹介状入手困難な場合は 日本禁煙学会事務局 へご相談ください) 参考 受動喫煙症診断基準 住所 病院名・科目 医師名 電話番号 診療日時 紹介状要否 北海道 深川市5条…
受動喫煙症の症状があるのに、病気だと思わず、我慢している方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。特に、喫煙対策が不十分な職場で働く方々は、慢性受動喫煙症や重症受動喫煙症になるまで我慢されてしまうことも、少なくないと思います。しかし、職場の環境衛生管理は企業の義務ですから、我慢する必要はありませんし、健康被害に遭わないための環境改善要求も、従業員の当然の権利です。