近年、急増している「特殊清掃」っていったいどんな仕事なの?


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ppp_comさん

■近年、特殊清掃業者が急増しています

孤独死した人の自宅を清掃・消毒して原状回復する「特殊清掃業者」が急増している

業界団体によると、全国で5000社以上が参入しており、団体が民間資格の認定制度を始めた5年前から業者数は15倍超に膨らむ

業界関係者によると、特殊清掃は一部のリサイクル業者や引っ越し業者が始めたが、近年は葬儀や廃棄物処理など幅広い分野の業者の参入も目立つ

■ところで「特殊清掃」って?

特殊清掃とは、孤独死、孤立死、事件、事故、自殺、ヒートショック等の現場で遺体の痕跡を取り除き、原状回復する清掃作業のこと

他の業務として、病院、自宅での遺体処置や納棺、搬送、荼毘、火葬、供養、お祓いなどを行うこともある

昨今、遺品整理業者と混同される傾向にあるが、提供するサービス、専門性、知識、スキル等が異なり、全く異質の業種である

■清掃の現場はまさに過酷の一言…

長期間遺体が発見されなかった家の特殊清掃は、遺体が腐乱することで発生した悪臭の除去、害虫や寄生虫の駆除、汚物の付着した寝具や床、畳の清掃、消毒、消臭を完璧に行わねばなりません

故人の発見が遅くなればなるほど、血液や体液による汚れ、腐敗臭や害虫の発生など、あらゆる問題が起こります

腐敗した遺体の一部や体液から発せられる強烈な死臭が鼻をつき、無数のハエが飛び交い、何千匹のウジがうごめく、遺族さえもが直視することを嫌がる壮絶な「死」の現場がある

■その分、清掃員への給与は若干高めになっている

特殊清掃の給料は、月給20〜30万円くらいが働き始めとしては相場です

バイトの場合でも、日給で1万円から2万円となっているので、他のバイトよりは高給と言える

一軒あたりの清掃時間は2~3時間。多い日は3軒ほど現場を回るという

■特殊清掃業者が急増しているのは「孤独死」の増加によるもの?

何らかの理由があって自宅で亡くなりすぐに発見されない、いわゆる「孤独死」が増加しています

場合によっては亡くなられた事が周囲の方に気付かれず、長い時間が経過しまうこともあります

血液や体液の汚れ、ご遺体からの腐敗臭は通常の清掃方法では除去することが出来ず、特別な清掃や脱臭の技術が必要となります

■背景には日本で進行する「核家族化」も原因に

『核家族化の進行』と『高齢化社会』に伴い独居老人などが以前と比較しても『孤独死』が社会問題にまで発展するほど増加

孫や息子夫婦は東京で生活をし、祖父や祖母は田舎暮らしをするなど、家族が分離した状態で生活するケースが多くなっています