手間ゼロ「ハードコア弁当」が“SNS疲れ”に効くワケ…


この記事は私がまとめました

culux190さん

SNSで話題になった『ハードコア弁当』とは?

タッパーに敷き詰めた白飯の上に、白身魚フライやコロッケなどのおかず一品がドーン!と乗っているだけ…。最近のキャラ弁やデコ弁のような“インスタ映え”する弁当の真逆、アンチテーゼとも言えるのが、ピン芸人・ホイップ坊やが考案した「ハードコア弁当」だ。

2017年1月にネットで公開すると「毎日作りたい」、「中身は(笑)しかし 素晴らしい!」、「私も真似しています!」等々、SNSではたちまち話題となり、真似する人が続出した。そんな“ハードコア弁当”とはいったい何なのか?

白米とおかずが一つあればOK “ハードコア弁当”の作り方は?

ハードコア弁当に乗せる一品おかずは、スーパーやコンビニにあるでき合いの惣菜でも夕食の残り物でも何でもOK。白身魚のフライやコロッケ、ハムカツ、メンチカツ、ちくわの礒辺揚げ、イカの天ぷらなどといった和食の定番から、フライドチキン、鳥のモモ焼きなどのちょっと豪華なもの、果ては揚げ玉、油揚げなど超チープなものまで何でもアリで、バリエーションは豊富なのだ。

脂がじわり♪「ベーコン弁当」

ごはんのうえにベーコンが2枚。めんどうでなければ軽く焼いてからのせると、脂がじんわりと染み出して味わい深くなるそうです。味付けはやっぱり醤油がおすすめなんだとか!脂が多いので、味付けも濃いめにするのがホイップ坊やさん流♪

すてきな彩り…?「サラダチキン弁当」

インスタではこちらのおかずの正体が「目玉焼き」とか「はんぺん」とか憶測が飛んでいましたが、正解は「サラダチキン」だそうです。「白くてキレイ」とか「グラデーションがすてき」なんてコメントには思わず笑ってしまいました……!

パリパリ感はなくても「春巻き弁当」

一度にたくさん作って冷凍しておくためか、レンジでチンすると春巻きのパリパリ感は見事に喪失!食感なんてクソ喰らえ!といった豪快さに拍手喝采です……。

醤油味が決め手!?「白身魚フライ弁当」

ごはんのうえに白身魚フライをのせ、味付けは醤油がおすすめだそう。タルタルソースがあればさらにゴージャスなハードコア弁当になるんだとか。ソースではなく、醤油というところがホイップ坊やさんのこだわりのようです。

「ハードコア弁当」が生まれた経緯とは?

「20歳くらいの頃から、自分で弁当を作っています。最初は2段弁当で、上の段におかず、下の段にご飯を入れていたんですが、だんだんと面倒くさくなってきて、今のような形に落ち着きました」

と話す。メリットとしては、洗い物が少なくて済むことや、単純に値段が安いことなどが挙げられるという。

インスタ映えへの逆襲 “ミニマリスト”や“脱SNS”にも通じる心理

本人のインスタグラムのプロフィール欄に「手間がインフレ化していく弁当界に一石を投じます」とあるように、キャラ弁やデコ弁などの“インスタ映え”についても「SNS上では不自然なくらいキレイな食事で溢れている。こういう食事も市民権を得ていいんじゃないかな、という思いはあります」と語っている。

たしかにキャラ弁・デコ弁ブームは多くの関連書籍が発売されるなど、それなりの経済効果もあったわけだが、一方で、こんな手の込んだ弁当、兼業主婦が作れるわけない…、との声があがったことも事実であり、“SNS疲れ”と“キャラ弁・デコ弁疲れ”で疲労困憊となる女性も多かったようだ。

同時にそんな状況のアンチテーゼとして、“断捨離”、“ミニマリスト”など「物を持たない暮らし」や“脱SNS”といった考え方も登場したわけだが、ハードコア弁当がバズった要因もそのあたりにあるのかもしれない。

SNS上での反響「めっちゃ親近感湧く」

ホイップ坊やさんは、主に都内の劇場で活動する芸歴9年目のピン芸人。タッパーに白飯を敷き、その上におかずを載せる「ハードコア弁当」は、10年ほど前から作り続けているという。2017年1月から、弁当を作るたびにその写真をSNSに投稿している。