■次々と新作の服が店頭及びネットを賑わせている
サプライチェーンのスピードを1~8週間に速め、トレンドの最先端を追い続けている。
ZARAは、マーケットの反応への素早い動きが特徴だ。作ったものを売り切るのではなく、まず店舗に出してみて「売れるものを作る」体制が強み
動きの早いファストファッションがマーケットを先導しています。
■そんなアパレル業界には闇が…。なんと年間100億トンの服が捨てられている
アパレル製品(衣料品)の廃棄は年間で100万トンにものぼります。これは、点数にしておおよそ30億着と言われています。
未販売のまま廃棄される「衣料品ロス」は、日本だけで年間10億枚あまり。
■バーゲンをしても半数が売れ残る
アパレルはバーゲンしてもファミリーセールを繰り返してもアウトレットで叩き売っても過半が売れ残る
売れ残りを見込んで調達量を上乗せし、原価率を切り詰めるため販売力以上に調達ロットを増やすという狂気も加わり、総供給量の過半が売れ残る
「大量の売れ残りが前提の価格設定」である。大量に売り残る前提で価格設定をし、定価で売れなかったらすぐセールに回す、という負のサイクルが、この業界において常態的に発生
バーゲンや売れ残りを計算して利益が出るように設定してあります。それなのにあんなに安いの?という疑問も
■当然だが、このしわ寄せは弱者である「製造者」に行く
1,130円のポロシャツのコストは458円でその中の労働者に支払われる金額は10円で工場の利益の47円の5分の1強しかない。
バングラディッシュの縫製工場での状況です。
児童労働者の多くは家計が苦しくそれを助けるために安い賃金や劣悪な環境であっても働く。特に服飾業界は他の仕事に比べて賃金が高いが、標準以下の危険な仕事をさせられるだけではなく、教育を受けるという基本的な権利も侵害されている
貧しい国の貧しい人々の労働によってファストファッションは支えられています。そして、子供の労働力に頼っているという面もあるようです。
多くの人が仕事中に工場で倒れたり、失神したりしている模様。その理由は正確には特定されていませんが、長時間労働や有毒ガス、栄養失調
ファストファッションの縫製工場で働くカンボジアの状況です。
■これら諸々がブランドイメージを低下させる
これまで知られていなかったことが世間に知られるようになってきました。さらにSNSの普及もあり、それはすぐに広まってしまいます。
メンズアパレルブランドのCecioがまだ着られる服を引き裂いて捨てているセンセーショナルな画像と共に、彼女の怒りが込められた投稿に多くのフランス人が共感した
衣料品や香水など2860万ポンド(約41億円)相当を焼却や破壊処分したことが7月に報じられ、「資源の無駄遣いだ」と世論の批判を浴びていた
バーバリーが余った商品を廃棄した件に対して世間からバッシングを浴びました。
イオンにも秋物の服がずらりと並んでるけど、今時誰があんな中途半端な価格帯のそれも昔より粗悪で割高感ある服買うの?って思う。半分は廃棄処分じゃないのかな。アパレル業界は地球を汚すな!作りすぎ!
バーバリーは廃棄ゼロ宣言 売れ残り衣料はどこに行く: 日本経済新聞 nikkei.com/article/DGXMZO… 『作りすぎだ』ってまぁそーよね。世の中アパレルに限らず供給過多が多いよ。もっと農林水産業やればいいのに。第一次産業。
ファッションの裏側に悲しい背景があることは忘れちゃいけない。
発展途上国の児童労働、低賃金労働。
消費者側からすれば見えないことだから気づかないけど、その服が、靴が、アクセサリーが、教育も受けられない誰かの時間と労力を搾取して作られたものかもしれない。
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