千葉県でゴミに埋もれて足が壊死した女性が救出された
千葉県北西部で昨年5月、一軒家のごみがたまった一室から、足が壊死(えし)した状態の高齢女性が救出されていたことが分かった
女性は2階の部屋でレジ袋やペットボトル、ヨーグルトのカップ、おにぎりを包んでいたアルミホイルなど大量のごみに埋もれ、あおむけに顔だけを出していた
女性は生活意欲などの衰えから身の回りのことができなくなるセルフネグレクト(自己放任)の疑いがある
セルフネグレクトとは一体どういうことなのか?
成人が通常の生活を維持するために必要な行為を行う意欲・能力を喪失し、自己の健康・安全を損なうこと
他者に援助を求めず放置されているような状態はセルフネグレクトと呼ばれる
セルフネグレクトとは、それら全てを放棄してしまうこと・自分自身の生活に対して「やる気」を無くしてしまうのです
なぜ、セルフネグレクトになってしまうのか
内閣府の経済社会総合研究所の調査では、セルフネグレクトに陥る原因は疾病や入院が24%、家族関係のトラブルが11%、身内の死去が11%など
セルフネグレクトとは、妻や友人を亡くして生きる意欲を失った高齢者が陥りやすく、また子どもに障害があると知られたくないために支援を拒む家族もいます
高齢者のセルフネグレクトが多くなっているという
内閣府が実施したセルフ・ネグレクト高齢者の調査によれば,全国でセルフ・ネグレクト状態にあると考えられる高齢者の推計値は,9381-1万2190人(平均値1万785人)
「ゴミ屋敷」とも深く結びついている場合も多い
「ごみ屋敷」は、認知機能の低下や精神面の変調などで生活や行動を管理できなくなる「セルフネグレクト」が背景にあるケースが多いとされる
ごみの中で最期を迎えた部屋。ドア1枚隔てた外で、何事もなかったかのような日常が流れる。生前、近所の人の気遣いを「ほっといてくれ」と拒絶していた人も少なくない
「同居していたお兄さんが亡くなってからゴミが増え始めた」といい、親族の死去などをきっかけに自らの生活に無頓着になるセルフネグレクトの一例とみられる
最悪の場合には死に至る場合もある
セルフネグレクトの場合、誰にも気付かれずに、孤独死になってしまうケースが多いようです