●富田林署の留置場に勾留されていた容疑者の男が逃走した事件
警察は、留置施設を壊して逃げたとして「加重逃走」の疑いで全国に指名手配し、連日3000人の警察官を動員し、行方を捜査
●逃走に至った経緯
容疑者は強盗傷害や強制性交等などの容疑で計4回逮捕され、今年5月から富田林署で勾留。8月12日夜、署の面会室で弁護士と接見後に逃げた
仕切りとなるアクリル板を押して隙間から面会者側のスペースにすり抜け、署内の裏口から逃げたとみられる。同9時45分頃まで誰も気付かなかったという。
●そんな中、富田林署逃走の男が山口県内で身柄を確保
・店舗内で万引きし、窃盗容疑で逮捕
先月、大阪の富田林警察署から逃走した樋田淳也容疑者(30)とみられる男が、山口県内で身柄を確保されたという
捜査関係者によると、店舗内で万引きし、窃盗容疑で逮捕されたという。
容疑者は、大阪・羽曳野市で盗まれたクロスバイクで道の駅に来ていて、荷台には大量の荷物が積まれていた。
・容疑者は、山口県周南市の道の駅で1053円相当を盗んだ疑い
容疑者は29日午後5時55分ごろ、餅1袋など1053円相当を盗んだ疑い。
容疑者は、餅やロースカツ、菓子パン、缶コーヒーなどを万引き。服の中に隠す様子を警備員が確認
「精算が済んでいない商品がありますよね」。自転車に向かった樋田容疑者に声を掛けたのは、外部委託の女性警備員二人。
・警備員に取り押さえられた際「何するんか、離せ」と叫んだという
「何するんか、離せ」。樋田容疑者は同県同市の道の駅で万引きしているのを見つかり警備員に取り押さえられた際、そう叫んだという。
取り押さえられ、事務所に連れて行かれると外に出たがり「体に触るな。権利があるのか」と抵抗したという。
大阪府警や山口県警などによると、坊主頭にしていた樋田容疑者は黒い帽子をかぶり、上が青、下が黒のウインドブレーカーを着用。変装するかのように、サングラスをかけていた。
容疑者は店外に出て、多くの荷物を積んだ自転車に乗ろうとしたところ、警備担当者から声を掛けられ「盗んでいない。財布を取りに来た」と説明していた。
・逮捕当時、所持金は280円だっという
これまでの調べでは、逃走後にひったくりを繰り返し、計約4万円を得ていたとみられる。