傾く建物に温暖化ガス放出…「永久凍土の融解」が進みまくってた


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■永久凍土

永久凍土(えいきゅうとうど)とは少なくとも2冬とその間の1夏を含めた期間より長い間連続して凍結した状態の土壌を指す

凍土が永久に融解しない。これを永久凍土といい,その分布は年平均気温が氷点下の地域とほぼ一致している

凍っているのは土ではなく土に含んでいる水分です。凍った水分は地中深くなると地表の温度の影響を受けなくなってしまうので、氷は解けることなくずっと凍ったままになります

■この永久凍土が解け始めている

カナダのユーコン準州では、連続永久凍土帯が1899年以来100km北へ移動した

エドマ層が永久凍土帯に広く存在することは以前から知られていましたが[3]、近年その巨大な地下氷が速いスピードで融解している

「エドマ層」とは非常に巨大な氷塊を含む永久凍土です。

■永久凍土が融解している原因は「温暖化」だ

ロシア・シベリア(Siberia)東部ヤクーツク(Yakutsk)では、温暖化の影響を受けて永久凍土が危険なレベルにまで溶け始めている。

今世紀末までの100年で地球の平均気温は4度くらい上昇し、とくに北極を中心とする高緯度地域では、その2倍のペースで気温は上がる

2100年には、永久凍土全体の現在の3分の2~半分程度にまで減ってしまうという予測も

■永久凍土が溶けるとどうなってしまうのか?まずインフラが大打撃を受ける

気候温暖化による永久凍土の融解が進行中で、北極地域のインフラの最大70%が危険にさらされるとする最新の研究結果が12日、発表された。

永久凍土融解の影響を受けるインフラへの損害によって2050年までに360万人が影響を受ける可能性がある

■実際に建物にヒビが入るなどの影響が出ているという

建設作業員で環境活動家でもあるロマノフさんは、「2年前から建物がゆがみ始め、40センチほど傾いた」と語った。

アメリカのアラスカ州・フェアバンクス。70代の夫婦が暮らす部屋の壁には、あちこちに亀裂ができている。壁がゆがんだことで、閉まらなくなったドアもあった。

支柱は永久凍土層の6メートルの深さまで掘ることが定められていた。だが温暖化が進んだ今は、この深さでは不十分となり、ひびだらけの建物や、既に取り壊された建物も

古い建築基準の建物に被害が大きいようです。

■更にそれだけじゃなく「温暖化ガス」の発生も

学者らは、永久凍土に凍結され、数百万年蓄積された1200億トンという膨大な量の有機炭素が放出されると考えている。

永久凍土にはメタンハイドレードが多く含まれています。凍土融解が進むとメタンハイドレードが放出されてしまいます。