『今日から俺は‼』が作品賞!「コンフィデンス」ドラマ賞で振り返る秋ドラマ


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aku1215さん

◆いくつかあるテレビドラマを表彰する賞

ドラマアカデミー賞は1994年に創設され、国内の地上波連続ドラマを読者、審査員、TV記者の投票によって部門別にNO.1を決定し、毎年4回、クールごとに実施されます。

『ザテレビジョン』発行のKADOKAWA(角川マガジンズ)主催

向田邦子賞とは、故・向田邦子さんがテレビドラマの脚本家として、数々の作品を世に送り出し活躍してきた功績をたたえ、現在のテレビ界を支える優秀な脚本作家に送られる賞として、1982年に制定。

『TVガイド』発行の東京ニュース通信社主催

「橋田賞」は、日本人の心や人と人とのふれあいを温かくとりあげてきた番組と人に贈られる賞。脚本家・橋田壽賀子が理事を務める橋田文化財団が主催している。

◆中でも質の高いドラマを表彰する「コンフィデンス」ドラマ賞

『コンフィデンスアワード・ドラマ賞』は、株式会社oricon ME発行の週刊エンタテインメントビジネス誌「コンフィデンス」主催。

受賞部門は「作品賞」「主演男優賞」「主演女優賞」「助演男優賞」「助演女優賞」「脚本賞」「新人賞」の7部門。1年に4回、各クール毎の発表となる。

◆2018年秋ドラマの結果が発表され、『今日から俺は‼』が作品賞

原作:西森博之
脚本:福田雄一
出演:賀来賢人、伊藤健太郎、清野菜名、橋本環奈、太賀、矢本悠馬、鈴木伸之、磯村勇斗

平均視聴率9.9%

第14回目となる今回は、18年10月クール放送の主要ドラマ計32作品を対象に、「作品賞」をはじめ全7部門を決定した。

“最も質の高いドラマ”として「作品賞」を受賞したのは、西森博之氏の同名人気ヤンキーコメディ漫画を、福田雄一氏の脚本・演出、賀来賢人主演で実写化した『今日から俺は!!』(日本テレビ系)。

今や“時代錯誤”とも言えるツッパリを描きながらも、“福田節”と賀来らキャストの好演によって原作ファンのみならず、大人から子どもまでが楽しめるエンタテインメントに昇華させた点が、視聴者・有識者からともに高く評価された。

・同作からは悪役を演じた磯村勇斗が新人賞を受賞

俳優部門の審査でも『今日から俺は!!』出演キャストの名前が多く挙げられるなか、極悪非道のツッパリ・相良猛役を好演した磯村勇斗が「新人賞」を受賞した。

磯村は、まるでハイエナのような原作漫画の相良の風貌を見事に再現。福田ワールド全開の同学園コメディにおいて、おふざけ一切なしの悪童を体現した。

磯村と言えば、『仮面ライダーゴースト』(テレビ朝日系)のアラン役やNHK連続テレビ小説『ひよっこ』のヒデ役など、これまでは好青年を多く演じてきたが、本作で見事にそのイメージを打ち破った。

◆脚本賞は『大恋愛』の大石静

脚本:大石静、泉澤陽子
出演:戸田恵梨香、ムロツヨシ、富澤たけし、杉野遥亮、木南晴夏、小池徹平、草刈民代、松岡昌宏

平均視聴率 10.0%

「脚本賞」は、金曜ドラマ『大恋愛~僕を忘れる君と』(TBS系)でオリジナルの純愛物語を紡いだ大石静氏が受賞した。

本作は、若年性アルツハイマーにおかされる主人公の女医と、彼女を明るく支え続ける元小説家の男の10年間を描く純愛ドラマ。

時代性やテレビ視聴スタイルの変化により、近年はこうしたラブストーリー作品が苦戦を強いられる状況にあるなか、大石氏は「恋人が記憶を失っていく」という使い古されたフォーマットを用いながら、見事に“愛の奇跡”を描き上げた。

・同作からは戸田恵梨香が主演女優賞を受賞

戸田は、真司と過ごす日々の愛おしさや自身の新たな一面を知る楽しさ、病が発覚・進行していく切なさや悲しみ等、喜怒哀楽の表情豊かにタイムリミットが迫る女性を儚くも美しく体現。