■自閉症の妹の売春を斡旋する兄!衝撃の話題作が公開される
『岬の兄妹』が、映画業界内外の圧倒的な支持を得て、3月1日の公開を前に急きょ拡大公開されることが決まった
障がいを持つ兄・良夫(松浦祐也)が、自閉症の妹・真理子(和田光沙)を利用して売春で生計を立て、貧困から脱しようとする姿を描いた。
障がいを持つ兄が、自閉症の妹を売る――その事実が暴露された時に突きつけられるのは「それでも人間か」という言葉だ。
・あのポン・ジュノ監督の下で学んだ片山監督の初長編になる
ポン・ジュノ作品や山下敦弘作品などで助監督を務めた片山監督の初長編
片山監督「“笑い”の要素を入れようと思っていました。松浦さん、和田さんをキャスティングしたのは、その姿を見ていても、悲しすぎず、笑えるからだった
・「カメラを止めるな!」なみの予算で自主制作だった
撮影日数20日、自腹総製作費約300万円という完全自主製作映画
低予算ゆえにスタッフの人数も少なく、そのためメイクのヘルプで参加したスタッフがカメラを回したり、衣装係が制作の仕事をしたりと、部署の垣根もゼロ。
■しかし映画祭で優秀作品賞受賞して全国公開が決定
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018国内コンペティション長編部門では優秀作品賞・観客賞をW受賞。
本映画のなかから劇場公開を約束する「“最速・最短”全国劇場公開プロジェクト」に選出され、全国公開へと導かれた。
スウェーデンで開催されるヨーテボリ国際映画祭のコンペティション部門であるイングマール・ベルイマン賞へ正式出品
NHKのテレビカメラが観客にインタビューする姿もあり、今作の注目度の高さをうかがわせた。
・名監督や名優も映画を大絶賛した!
犬童一心監督、白石和彌監督をはじめ、俳優の香川照之、池松壮亮、高良健吾らから激賞されている
、香川照之は「暴力の行方、性的描写、観念の飛躍、全てが片山監督の根幹にあるポン・ジュノのカットの積み重ねを見ているようだ。ラストの岬の終焉の仕方にも大いに頷いた
白石監督は「自主映画の体制で重要になってくるのは、面倒くさいシーンやカットをいかに作れるか。それが自然に存在している」
観客の爆笑をかっさらった“ウンコバトル”、セックスの相手が体勢を変えるごとに次々と入れ替わるシーンに言及
・SNSでも涙が止まない。無駄なシーンがないと感想が相次ぐ
明日から公開の「岬の兄妹」、激しくいやらしくたくましく生きる兄妹の姿が美しい。初めてみてからもう2ヶ月経つのに未だ脳裏に残る強烈な映像。哀しみも青春も恋もなんでも詰まった猥雑なのに美しい映画、また映画館で見るしかない。
#岬の兄妹
『岬の兄妹』
生きることが彼らにとっては全てだった。明日食べる金もない、脳もない、頼れるのは真理子の体だけ。容赦ない現実を突きつけられ、頭を殴られたような強い衝撃を受けた。目を背けたくなるシーンの連続の中、真理子の生命力溢れる笑顔だけが救いだった。
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