■多くの観光客が訪れる奈良県
インバウンド(訪日外国人客)も増加しており、5年前と比較すると約873万人(24.6%)の大幅増となっている。
■定番観光地といえば「奈良公園」
奈良公園に生息し、国の天然記念物に指定されている約1200頭もの鹿と触れ合う貴重な体験を求め、同公園を訪れる観光客は多い。
特に外国人旅行者の間では、「奈良公園で鹿に『鹿せんべい』をあげる」のが人気のイベントとなっている。
■しかし、この時期の鹿と触れ合う際には注意が必要
「子鹿には絶対に触らないでください」一般財団法人奈良の鹿愛護会は25日、公式ツイッターでこんな呼びかけを行った。
同ツイートは約11万件以上リツイートされ、外国人観光客の間でも拡散している。
■小鹿に触れちゃダメ!
小鹿に人の匂いがつくと母鹿が育児を放棄する
5月中旬から7月にかけてはメス鹿の出産時期にあたる。
母鹿は自分の子供を匂いで判別しており、子鹿に人間の匂いがついてしまうと子育てを放棄してしまうことがある。
母鹿に攻撃される可能性もある
出産時期を迎えた鹿は母性本能が強く、近づいてくる人間を攻撃することがある。
鹿は群れで行動する動物で、子鹿が単独で行動しているように見えても、近くに母鹿がいる可能性が高い。
これ、鹿苑で貰ったリーフレット。
子鹿に近寄ると、母鹿が子鹿を守ろうとして攻撃してくるから危険だし、育児放棄にも繋がるらしいので、見つけてもそっと見守って、とのこと。
#奈良公園 #鹿苑 #子鹿は触っちゃダメ pic.twitter.com/ZDiLHbKD96
小学生で初めて奈良公園行ったとき、なんとなく鹿全般に触ってはいけないってイメージだった。
けど、今は結構当たり前にみんな触るよね…。
特に子鹿は触ってはダメだよ… twitter.com/naraphoto2010/…
小鹿に触らないでっていう呟き
テレビで人間が興味本位で触った小鹿に人間の匂いがついてお母さん鹿が混乱して育児をやめて小鹿が餓死したりカラスにつつかれて死んでいくのを見た。
だから本当に触らないでと思う。
■近年、観光客のマナーが問題となっている
「鹿に噛まれてケガ」をした事例が急増
奈良県によると、昨年4月~今年1月末までに鹿に噛まれてケガをした事例は200件に達し、過去最高を記録。
調査を開始した2013年度と比較して約4倍に増加しており、骨折以上の大ケガを負った事例もあるという。
■鹿はペットではなく「野生動物」