直木賞に続いた「蜜蜂と遠雷」 恩田陸が2度目の本屋大賞を獲得した


▼恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」が今年の本屋大賞を受賞

全国の書店員が最も売りたい本を選ぶ「2017年本屋大賞」の発表会が11日、東京都内で開かれ、恩田陸さん(52)の「蜜蜂と遠雷」(幻冬舎)が大賞に選ばれた。

1次投票で全国446店564人、2次投票では288店346人が投票した。恩田さんは2005年に「夜のピクニック」でも本屋大賞を受賞しており、史上初の2度目の受賞となった。「蜜蜂と遠雷」では今年の直木賞に続いてダブル受賞となった。

授賞式で恩田さんは「(『夜のピクニック』で受賞した)第2回からこれまで一生懸命頑張ってきたことが間違っていなかったと体感できた。本屋大賞は私の誇りです」と喜びを語った。

▼「蜜蜂と遠雷」の作者である恩田陸の略歴

作者の恩田さんは仙台市出身の52歳で、大学を卒業後、生命保険会社などに勤めながら執筆活動を始め、平成4年に「六番目の小夜子」でデビューしました。青春小説からミステリーまで、多彩なジャンルを手がける人気作家で、作品はテレビドラマや映画にもなっています。

▼本屋大賞受賞作「蜜蜂と遠雷」のあらすじ

3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。

養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年・風間塵15歳。かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇しCDデビューもしながら13歳のときの母の突然の死去以来、長らくピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石28歳。完璧な演奏技術と音楽性で優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院のマサル・C・レヴィ=アナトール19歳。

彼ら以外にも数多の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか?

・恩田陸さん自身オチを決めずに書いていた

作品のイメージは、ある日突然、恩田さんに舞い降りてきたという。蜜蜂の羽音を聞いて育った天才肌の少年ピアニスト、「蜜蜂王子」だ。

「作品のモデルとなった人物は全然いないんです。最初に風間塵君(蜜蜂王子)が浮かんで、彼と絡めるピアノコンクールのコンテスタントはどういう人がいいだろう、と考えて、他の登場人物が浮かんできました」

「誰を勝たせるか、全く決めずに書いていました。本選を書いているときにも迷っていて、結果発表しないで終わらせようとも考えて(笑い)。書き終えた今となってはこの結果で良かったと思いますけど、最後の最後まで決められなかったです」

▼直木賞とのW受賞となった「蜜蜂と遠雷」がTwitterで話題に

わああ!恩田陸さん本屋大賞!直木賞もとったやつだよね!?読みたいけど文庫出るまで我慢しようと思ってたけどこれなら図書室に置かれるのでは……!

直木賞と本屋大賞のダブル受賞なんて、初めてだよね。すごいなぁ。

本屋大賞、恩田さんがとったのね
あんなにもっともっと読ませて欲しいと思った本は久しぶりで…本当に喜ばしい限り♪

先日本屋さんに行った時に買おうかどうしようか悩んで買わなかったけど、本屋大賞に選ばれたんなら話は違うでしょ。恩田陸「蜜蜂と遠雷」ついでにトーン・テレヘン「ハリネズミの願い」ポチっとしてしまいました❗❗読むの楽しみやなぁ

本屋大賞の趣旨からしたら直木賞と被るのは不本意のはずだろうけど、それだけ、あの作品が素晴らしかったということだろうなぁ。

最近本屋大賞で私が好きでハマってた作家さんたちが受賞するのが嬉しい

・一方で直木賞受賞の有名作の本屋大賞受賞に落胆の声も

本屋大賞決定かー。今回はまたえらく有名なとこいったなー。
天地明察のときみたく、無名の本をベストセラーに押し上げるっていう感動がないのが残念。そういう本を売る売り場を作る方が断然燃えるんだけどなー。

本屋大賞直木賞と被ってるじゃん。いやおもしろかったけどさ。

本屋大賞だんだん参考にならんくなってきた…

本屋大賞はほんの数年でなんでこんなにつまらん賞になったんや。「これを参考に本を買う」賞やったんが「持ってる本が表彰される」に変わってしもた。