●全国の公立小中学校で教員不足が深刻
5月1日現在の状況を調査したところ、1241件の「未配置」があった。
朝日新聞社の統計
●非正規教員が見つからないという現実
教育委員会が独自に進める少人数学級の担当や、
病休や産休・育休をとっている教員の代役などの非正規教員が見つからないため
学校では教頭が代わりに授業をしたり、少人数学級をあきらめたりしており、教育の質にも影響が出かねない。
単純計算すると、全国の公立小中学校約3万校の約4%で教員が想定より足りないことになる。
●文部科学省は非正規教員の未配置の詳細は把握していない
アフロ
A signboard of the Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology in Tokyo on November 15, 2018, Japan. (Photo by Naoki Nishimura/AFLO) by 写真:西村尚己/アフロ
文部科学省は教員の総数や雇用状況を毎年調べているが、こうした非正規教員の未配置の詳細は把握していない。
国は教員の人件費を予算措置するが、給与額や配置は自治体に委ねている。
未配置の最多は熊本県の103件で、茨城県102件、愛知県92件、宮城県85件、神奈川県82件と続いた。
●外国語活動に対する先生たちの不安も・・・
2020年度からは小学校で、これまで外国語活動だった実質、英語の授業が教科に「格上げ」される。
小学校教諭からは「人によって力量に差がある」「DVDを活用しても型にはまった授業になる」などの不安の声が聞かれる。
「自信がない」と不安の声が漏れる。きちんと教えたいという熱意に応え、後押しする自治体も徐々に増えている。
●プログラミング教育実施にも黄信号が点灯している
来年度から小学校で必修化される「プログラミング教育」の円滑な実施に黄信号が点灯している。
文部科学省が行った調査では全国の教育委員会の5割以上が基本的な内容を理解していないことが判明。