●腹痛や下痢に効果のあるツボ
おなかが冷えたり、食べ過ぎなどで胃腸に負担がかかったりしたときには、腹部の「血(けつ)」や「気」のめぐりが滞ってしまいます。
温溜を刺激すると、腹部の「血」「気」のめぐりがよくなり、腹痛の改善につながります。
温溜は、手首を曲げた時にできる横じわと肘までの中ほどにあります。
親指をツボに当て、気持ちよく感じる強さでゆっくり3〜5秒程押し、ゆっくり離すを3〜5分間程度繰り返します。
「上巨虚」(じょうこきょ)というツボは、スネの筋肉上にあるツボで、膝のお皿の下と足首の間の中間よりやや上にあります。
上巨虚はストレスが要因の腹痛に効果的で、このような腹痛があるときには、右足の上巨虚に腫れや圧痛などの反応が出ていることが多いようです。
急に下痢気味になったけれど、すぐトイレに行ける状態ではない、というときに助けてくれるのがこのツボです。
普段から下痢気味の人は、このツボを毎日揉んでいれば、しだいに下痢便から正常便になってくる。
また、「今日は大事な日」という場合、事前に下痢を予防するためにも、このツボを揉んでから出かけるとよいでしょう。
●ゆっくり深呼吸をする
リラックスすることで、腸の過剰運動を抑えることができる場合があります。
ゆっくりと口から息を吸い込んで、肺いっぱいに空気が入ったと感じたら、しばしそのままの状態で止めて。
そして鼻から息をゆっくり吐いてみます。 そのとき肺の空気を空っぽにするイメージです。
●カイロなどでお腹を温める
腸を温めたい時には、おへその少し下にあたり。生理痛を緩和したい時には、尾てい骨の少し上あたりなどを温めるのが効果的なんだそう。
夏なのにと思う気持ちはわかりますが、厚着するための服を持っておくことやカイロを常備しておくこと、温かい飲み物を用意しておくことが大切です。
カイロがない場合は、温めたお湯をペットボトルに入れるだけで簡易の湯たんぽになりますよ。
ケガの治療をするときに「手当て」と呼ぶように、手を当てることでおなかもあたたまり、じんわりとそのあたたかさで腹痛もやわらいでくるはずです。
●手のひらでゆっくりと反時計回りにお腹をなでる