10月は衣替えの季節ですが・・・
秋・冬にかけての衣替えにより、不要な服の処分ニーズや、秋・冬服などアパレルの購入ニーズが高まる時期
服の処分で生まれる機会損失を名付けた「アパレルかくれ資産」は、3~5万円台に上ることが分かった。
世界では9200万トンの服が廃棄
世界では毎年9200万トンの服が廃棄されており、日本でも年間100万トン、33億着に及ぶ服がアパレル業界から廃棄されている
毎年、日本では約33億着の衣服が廃棄されており、捨てられた衣服の60%以上は、埋立または焼却処分されている。
洋服を一つ作るまでのコストや環境への影響を考えると、勿体無いという一言では済まされない。
近年アパレル在庫は膨らむばかり
「小島ファッションマーケティング」の調査によると、2017年、衣服の供給量は約28億点だったのに対し、消費量は半分の約14億点。
現在アパレル業界では、年間10億点以上の余分な在庫を抱えていると言われています。
服が売れない時代に突入しており、
景気の悪化やファッションへの関心の低下にともない、とにかく価格の高い商品は年を追うごとに売れなくなっています。
アパレル企業が採った対策として、値段の安い服を大量生産&販売することで売り上げを維持、拡大しようとしたのです。
かつてないほど速いペースで捨てられていることから、埋め立て地に行きつく布地が増えている
服の購入点数は増えているが・・・
マッキンゼーによると、世界の平均的な消費者が1年に購入する衣料の数は2000~14年に60%増加した。
着が捨てられるまでに着用される回数は、02~16年に36%減少。米国では、衣類が着用される回数は世界平均の25%程度だ。
古着が増えているにもかかわらず、古い布を繊維にリサイクルして新しい生地にする技術は発達していないため、衣類は最終的に埋め立て地か焼却炉行きになる。
この問題の背景には・・・
これらの大量生産の裏には、従来のファッションブランドが服を企画、生産、販売するまでに約1年かかるという現状がある。