■人がレンタルされるようになった昨今
家族代行サービスとは、その名の通り両親や兄弟をレンタルしてくれるサービスだ。家族がいないと物事が円滑に進まないようなシーンでの利用はもちろん、訳あって絶縁などにより家族が来られない場合とかでも重宝されている
「レンタル彼氏」という言葉を初めて聞いたとき、女の子向けのゲームかなと思ったが、リアルに存在するもの
主な仕事の内容は、お客様の話し相手、食事相手になるというもので、簡単に言えば、人に言えない悩みや愚痴を聞くこと
レンタル彼女の概要です。
■そんな中「レンタルなんもしない人」が注目されている
注目を集めているのが、白いTシャツに青いキャップの「レンタルなんもしない人」こと森本祥司さん(35)
行列に並んだり、ゲームやアニメのファンから“布教”を受けたり、結婚式を笑顔で眺めたり、さまざまな依頼が途切れることなく舞い込んでいます
1人で入りにくい店、ゲームの人数合わせ、花見の場所とりなど、ただ1人分の人間の存在だけが必要なシーンでご利用ください
■切実で深刻な人の依頼が多いという
始めてみたら、切実で深刻な人の依頼が多かったですね。「オープンにしないでほしい」という個人的な依頼も多かった
多いのは、愚痴を聞いてほしいとの依頼だという。それでも行うのは「ただただ聞くだけ。"イエス・ノーよりは、ちゃんと受け答えをする"と謳っていて、その範囲で受けている」
試験勉強や片付けに集中するためにただいてほしいとか、離婚届の提出に付き添ったこともあります
■そんななんもしない人が有料になった
9月に放送された『ザ・ノンフィクション』(フジ系)で話題を集めた「レンタルなんもしない人」が、先月突然「有料にします」と宣言
当初は料金無料、依頼主は交通費とご飯代を払うだけでOKだったが、1万円の料金を設定するようになった
これから成立した依頼については1件につき1万円でお受けします。のちほどプロフィール修正し詳細追記します
■その理由は「ネットの声」
ヒモだ、家族が可哀相だ、とあまりにも言われるものだから衝動的に決めました。1万円はパッと頭に浮かんだ金額
“若い独身男性”という印象が強かった森本さんに妻や幼い子どもがいることがわかり、夫や父としての責任を問う声が噴出
今までお礼をもらったことあったし、ある程度ラインを設けないと、依頼が捌ききれなくなったということもある
■現代はネットの声を無視することができない、ことを象徴している
企業と顧客をつなぐコミュニケーションツールとして、SNSは無視できない存在となってきています。一方で、SNSへの何気ない投稿が思わぬ事態を招くことも
著名人にとって今や無視できないのが、SNS。自身のことが噂になっていないかエゴサーチをして気にする人もいます
近年、自分に直接関係のないことにも「許せない」と過敏に反応する人々が増えている。不寛容な人が増え続けると、日本はどうなるのか