超新星爆発の前触れ…?ベテルギウスの”異変”が気になる


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信頼性の高い報道と皆さんのツイートを基に作成しました。

manuronaldさん

■冬の夜空に明るく輝く「ベテルギウス」

地球から約600光年の距離にある赤色超巨星で、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンとともに「冬の大三角」を形成。

質量は太陽の約20倍、大きさは約1,000倍で、もしベテルギウスを太陽系の中心に置いたとすると、木星軌道付近まで達する。

■いま、そのベテルギウスで”異変”が起きている

今月8日、米ビラノバ大学のエド・ガイナン教授らが「ベテルギウスの明るさが、ここ数カ月で著しく低下している」という観測結果を発表した。

■詳細

昨年10月以降、明るさが通常の半分程度に

ベテルギウスは約6年の周期で明るさが変わる「変光星」だが、通常は夜空の恒星の中で上位10位以内の明るさを誇る。

ところが昨年10月以降、明るさが著しく低下し、現在は通常時の半分程度の明るさに。

順位も23位にまで落ち、天文学者らによると、過去50年でここまでベテルギウスが暗くなることはなかったという。

■天文学者の間では「超新星爆発の前触れ」との声も

超新星爆発とは

質量が太陽の8倍以上の星は、内部で核融合の燃料となる物質を使い果たすと、星を支えていた圧力が下がり、重力収縮が打ち勝って一気に崩壊する。

これらを超新星爆発と呼び、1つの銀河で「30〜50年に1回程度」の割合で発生すると考えられている。

仕組みによりI型とII型に分類される

ベテルギウスは今後100万年以内に爆発する可能性が高い

ベテルギウスは誕生から900万年ほどが経過しているが、通常、このサイズの星が1000万年を超えて存在し続けることはない。

そのため、今後100万年以内、もしかしたら10万年以内にも超新星爆発を起こす可能性が高いと推測されている。

■もしベテルギウスが爆発したら…

マイナス10等級の明るさとなり、これは半月よりも明るく、昼間でも3ヵ月程度白い点として肉眼で見えるレベルに。

その後、温度が下がるにつれ、青白い色からオレンジ色と変化してどんどん暗くなり、4年後には完全に見えなくなる。

地球の生命に直接危険が及ぶことはない

超新星爆発が発生すると、強烈なガンマ線が周囲に一斉に放たれ、50光年以内の惑星に住む生命体は壊滅的な打撃を受けるとされる。

しかし、地球とベテルギウスは約640光年も離れているため、地球の生命に直接危険が及ぶことはなく、仮に直撃しても大気中のオゾン層を少し破壊する程度と考えられている。