■「暖冬・少雪」が叫ばれた今冬
この冬は、雪不足や暖かさが話題に上ることが多く、冬らしさを感じる日が少なかったと思っている方も多いはず。
■この”異変”はデータにも表れている
12~2月の平均気温は統計開始以降最高に
気象庁が発表した冬(12~2月)の天候のまとめによると、2月上旬に北日本が一時的に強い寒気の影響を受けたほかは、冬を通して冬型の気圧配置となる日が少なく、全国的に高温傾向に。
平均気温は、東日本で平年を2.2℃、西日本で平年を2℃上回り、統計開始(1946/1947年の冬)以降最高となった。
全国153の観測点のうち109か所で冬の平均気温の記録を更新
降雪量も過去最少を更新
降雪量も全国的にかなり少なく、北日本の日本海側で平年の44%、東日本日本海側では平年のわずか7%にとどまり、過去最少を更新。
一方、本州付近を低気圧や前線が通過することが多く、冬の降水量は西日本日本海側でかなり多く、西日本太平洋側で多かった。
■記録的な暖冬・少雪に悩まされているのは日本だけじゃない
ロシア・モスクワ
ロシア気象当局は、今冬のモスクワの平均気温が記録が残っている過去140年で最も高かったと明らかに。
12月〜2月の平均気温は例年より5~6℃も高くなり、積雪もほとんどなく、冬のレジャーが中止されたり季節外れの花が咲いたりした。
フランス
フランス気象局によると、1981~2010年の冬季平均気温が5.4℃だったのに対し、昨年12月~今年2月は2.7℃も高い8.1℃に。
2月には南仏で20℃超を記録するなど、1900年の観測開始以来もっとも暖かい冬となった。
北欧各国
フィンランドやスウェーデン、ノルウェーなど北欧各国では、暖冬の影響で深刻な雪不足に直面。
スウェーデンで2月13~16日に行われた「WRC(世界ラリー選手権)第2戦」も、雪不足や路面コンディションの問題から、一時は開催中止が検討された。
ドイツ