■19日、欧州CLのベスト4進出を懸けた戦いが行われた
現地時間19日、チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグ、バルセロナ対ユベントスの試合が開催。
敵地で行われた1stレグを0-3で落としているバルセロナ。
逆転で準決勝に進むためには、今季CL9試合で2失点と堅守を誇るユベントスに、ホームで3点差以上をつけて勝つことが絶対条件。
■ホームの大声援を背に大逆転を狙うバルセロナ
前半からボールを支配し積極的に攻撃を仕掛けるも、ユベントスの堅守に阻まれ、ゴールが遠い。
後半に入ると攻撃の枚数を増やして数で押し込み、猛攻を仕掛けるも、GKブッフォンがバルセロナの前に立ちはだかる。
この結果、2戦合計3-0で敗れ、2年連続のベスト8敗退。
エンリケ監督就任以降、CLにおいてカンプ・ノウで初めて勝利を逃した
対するユベントスは、バルセロナを相手に2試合連続無失点で、2015年大会の決勝で敗れた相手への雪辱を果たした。
■結果は引き分けも、内容では「完敗」だった
バルセロナDFピケは試合後「我々より上回っていた。最後までベストを尽くしたが、逆転することは難しかった」とコメント。
データ情報サイト『opta』によると、バルセロナはシュート17本放ったが、枠内シュートは1本だけ。
ユベントスがスペースとシュートコースを消していたということ
バルセロナがピッチの至るところで相手に圧倒されることなど、数年前までは考えられなかった事態。
CLにおける史上最大の逆転劇(PSG戦での6-1)を披露した一方、デポルティボやマラガに敗れるなど、好不調の波が極めて激しい。
以前はどんな相手に対しても驚異的な安定感を誇っていたが、時間が経過するにつれ、その安定感が砕け散ってしまっている。
■バルサ失速の最大の原因
最大の原因は、黄金期を支えた多くの選手たちのサイクルが尽きようとしていることと、選手層の薄さにある。
スピードが落ちてきたマスチェラーノは、もはやセルヒオ・ブスケッツの代役として中盤の底でプレーできる選手ではなくなった。
シャビが去り、バルサの中盤の要とも言えるイニエスタも、以前ほど継続的に高いパフォーマンスを維持できてはいない。
ダニエウ・アウヴェスがチームを去って以降、右SBを務めているセルジ・ロベルトが本来はウイングの選手であることからも、層の薄さが分かる。
近年補強したパコ・アルカセル、アンドレ・ゴメス、デニス・スアレス、リュカ・ディニュは移籍金に見合った活躍ができておらず、アルダ・トゥランは言わずもがな。