■インドで新型コロナ感染拡大ペースが加速
インド保健・家族福祉省によると、新型コロナウイルスの累計感染者数は28万6,579人、死者は8,102人に上った。
11日午前8時時点
■一体なぜ?
インド政府は3月25日、全土封鎖と呼ばれる厳しい規制措置を導入し、住民の不要不急の外出を禁じ、鉄道やバスの運行も停止させた。
しかし、国民の約6割を占めるとされる貧困層が職を失うなど、経済の低迷が深刻化したため、規制の段階的な緩和を実施。
これにより感染が急拡大し、4月下旬に1000人台だった1日当たりの新規感染者数は、現在は連日約1万人に達している。
■特に深刻なのが首都デリーやムンバイなどの大都市
感染者数が最も多いのはムンバイがある西部マハラシュトラ州(約9万人)だが、人口約2800万人の首都デリーでも急増。
劣悪な環境で密集して暮らす貧困層などにも感染が拡大し、感染者増加率はマハラシュトラ州の3.4%を上回る5%にも達している。
収容能力が足りないため患者の受け入れを拒否するなど、すでに医療システムは崩壊寸前だが、政府は「7月末までに首都の感染者数は50万人を超える」と予測している。
インドに引き続き滞在されている日本人の方もたくさんいらっしゃると思います。
辛い状況が続きますが、
何とか乗り越えて欲しいです。
インド首都、医療崩壊の危機 7月末までに感染者17倍の恐れ 責任回避の中央政府(時事通信) headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200612-…
■そんなインドでは「蝗害」も深刻化している
インドやパキスタンでバッタが大量に発生し、農作物を食い尽くすなど深刻な被害が出ている。
■サバクトビバッタが大量襲来
2018年のサイクロン、2019年末の暖かさと異常な大雨により、エチオピアやソマリアなど東アフリカで大量に繁殖。
その後、アラビア半島など各地に広がってさらに増殖し、作物を食い荒らしながらインドやパキスタンに到達した。
■このバッタの特徴は「異常な繁殖力と食欲」
アフロ
A man attempts to fend-off a swarm of desert locusts at a ranch near the town on Nanyuki in Laikipia county, Kenya, February 21, 2020. Picture taken February 21, 2020. REUTERS/Baz Ratner (Kenya) by 写真:ロイター/アフロ
成虫は1日に最長150kmの距離を飛び、その間に2g前後の体重と同じ量の野菜などを食べる。
繁殖力も非常に高く、その群れは1km~数km四方の規模になり、1km四方の成虫の数は8000万匹にも達する。
国連食糧農業機関(FAO)によると「1km四方の群れなら、1日で3万5000人分以上の農作物を食べ尽くす」という。
■新型コロナの影響で対策は思うように進んでいない