大学卒業時の写真。出演者から「痩せてる」と驚かれた。3人で写っているが、うち1人を「誰か分からない」と述べる。

当時はバブル、就活も売り手市場。複数内定を貰うのが当たり前の時代だった。佐藤も「芝居は趣味で続けよう」と就職の道へ。

劇場の多い東京で、マスコミを志望する。しかしまさかの25連敗。

佐藤はどうにかリクルートから内定を得る。せっかくの大手だが、その後佐藤は1日で退社。

武道館での入社式には有森裕子さんが登場し、2次会は嘉門タツオが登場したという。社員バッジを会社に返却する際には、入社と退社が同じ日になったのは君が初めてだと言われたという。

父親は半泣き状態だったという。

その後、劇団附属の俳優養成所に入所するが1年後の入団試験に落ちたため、別の劇団に入団するも1年で退団。

「俳優への適性がない」と感じ、小さな広告代理店に再就職し、営業として部署トップの成績を残す。が、俳優への思いを捨てきれず、1996年に演劇ユニット「ちからわざ」を旗揚げし、全公演で作・出演を担当するなど、会社勤めをしながら俳優活動を開始。

劇団の宣伝のために受けたイベントに演出家の鈴木裕美さんとの出会いから、劇団「自転車キンクリート」に所属することになり、役者1本に絞り会社を退社した。

山田孝之はドラマ共演で佐藤二朗さんの初めて会った時の印象について、変な人がいるなという印象だったという。山田さんは佐藤さんを「笑いの最先端」と評した。

どこでも常に笑いを提供してくれるという。酒の席ではものまねを披露して盛り上げてくれたという。