相次ぐ不漁…近い将来、魚は「高級品」になってしまうかも


■オスプレイの影響でコハダが不漁に?

鮮度が命のコハダは佐賀から空輸され、築地市場における取扱量・金額は、ともに全国一を誇ります

■騒音が漁に影響を及ぼす可能性があるという

エンジンを切り船の上では会話も最小限に物音をたてないよう注意を払うという

漁業者からは「投網漁がどれだけ繊細な漁か分かっていない」と反発する声が相次いだ

■昨今、海ではさまざまな魚の漁獲量が下がっている

サンマ

三陸有数のサンマ水揚げ港がある岩手県宮古市では例年、8月下旬から始まる水揚げが、今年は9月中旬までゼロ

魚市場の大沢春輝参事は「今年は本当に厳しい。10月は魚群が移動して三陸の水揚げが上向くはずなので、これからに期待するしかない」と話した

北海道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場がまとめた予測によると、今秋に北海道周辺に戻ってくるサケは2480万6千匹で、記録的な不漁だった昨年を3.8%下回る

数年前に放流された時の海水温がサケに適さず、「沿岸部で多く死んだとみられる」(担当者)という

原料争奪により魚価は高騰し、加工業者や流通関係者からはコスト高や取り扱い減を嘆く声が上がっている

イカ

「歴史的不漁」「過去最低」と報じられるほど、代表種のスルメイカが日本で獲れなくなっている

イカ漁は6月に解禁されましたが、7月末までの2か月間、函館市の水揚げ量は、記録的な不漁だった去年の同じ時期の7割程度にとどまっています

イカの街、函館では昨年に続き不漁が続いたため、老舗の水産加工会社が廃業するなど、地域の経済にも大きな影響を与えています

アサリ

農林水産省によると、アサリの全国の漁獲量は平成23年に2万8793トンありましたが、平成27年には1万3810トンに半減

アサリ漁獲量は今年に入って急激に落ち込んでおり、8月末時点で349トンと、1982年の統計開始以来、初めて年間で1000トンを割る可能性が指摘されている