■アメリカ・ラスベガスで1日夜に発生した「銃乱射事件」
近くに住むスティーブン・パドック容疑者(64)が、中心部にある「マンダレイ・ベイ・ホテル」の32階から隣接する屋外コンサート会場に向けて銃を乱射。
犯行後に自殺したパドック容疑者を含む59人が死亡、527人が負傷する、アメリカ史上最悪の銃乱射事件となった。
■動機は不明も”計画的な犯行”か
Breaking: Pictures of the Las Vegas shooters hotel room have been leaked. #LasVegasShooting pic.twitter.com/g0Ue9dvtUu
警察突入時のホテルの部屋の様子
警察によると、容疑者は銃47丁と大量の弾薬のほか、爆発物なども所持していたことが判明。
ホテルの部屋からは、23丁の銃、精度を高めるために銃を置くスタンド、照準器などが見つかっている。
■発見された銃は、どれも殺傷能力が高いものだった
ラスベガス銃乱射事件の現場と使用された銃の写真がやっと入ってきたけどやっぱAR-15系だったみたいですね、あとAKも1丁見つかっているとか
そしてドラムマガジンかと思ってたけど大量の60か100発用らしき複複列弾倉がありますね… twitter.com/i/web/status/9…
パドック容疑者はこれらの銃を数分間にわたって乱射したが、米国では1986年以降に製造された全自動小銃の一般向け販売は禁止。
それ以前に製造された全自動小銃は一般人でも入手できるが、多くの州では困難である。
■補助装置で「半自動」を「全自動」に改造か
AR-15やAK-47といった銃は、「バンプストック」などの装置を取り付ければ、全自動小銃に近い性能に変えることができる。
これらは補助装置であるため、幅広く販売禁止にはされておらず、法律を破ることを厭わない人なら改造は困難ではない。
■ネバダ州の銃規制
個人所有の銃が約3億丁、銃が原因の死亡者数は毎年3万3000人前後という「世界最大の銃大国」であるアメリカ。
ライフルは18歳以上、拳銃は21歳以上から購入ができ、実際に所持が可能であるかは州によってさまざま。
ネバダ州では、銃を所有するのに許可は必要なく、届け出も義務付けられていない上、個人が所有できる数にも制限はない。
全米ライフル協会(NRA)によれば、連邦法に基づいて届け出を出せば、半自動小銃と機関銃を所有することもできるという。
■相次ぐ銃乱射事件に「銃規制強化」を求める声が多く上がっている
歴史的理由で米国には根深い銃文化があり、多数の死傷者を出す悪質な銃乱射事件が過去10年間に複数回起きている。
専門家は「半自動小銃を規制していないことが、仮に全自動小銃に改造された場合の危険性をさらに高めている」と指摘。
アメリカでは銃の規制派と所持擁護派が真っ二つに割れているが、事件後、規制強化を求める声が多く上がっているという。
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