トラブルになりがち?運転中にキレやすくなる人間の心理とは?


●6月に発生した「東名高速夫婦死亡事故」

神奈川県大井町の東名高速下り線で6月、ワゴン車が大型トラックに追突され、夫婦が死亡した事故。

県警は10日、乗用車の進路をふさいで停止させたなどとして、自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)と暴行の疑いで、

亡くなった夫婦と男は、直前にトラブルになっていたという。

・逮捕された男が事故1カ月前にも走行妨害をしていたという

3台の車に同様の妨害行為をしていたことが、捜査関係者への取材でわかった。

捜査関係者によると、事故の1カ月近く前の5月8日夜、石橋容疑者は下関市の一般道で運転中、時速約10キロまで急に減速。

追い越した車にクラクションを鳴らすなどし、進路をふさいで停車させ、窓をたたいたという。

●人は、車の運転中にキレやすくなる?

ハンドルを握ると性格がタイプ・アグレッシブになる、こち亀の本田 速人みたいな人がいる。

思い返すと「自転車が邪魔」や「前の車が遅い」など様々なことに理不尽なイライラを感じることはないだろうか。

●車の運転でキレやすくなる理由とは?

・大きな車や高級車に乗ると尊大になりがち

車は日常生活で操ることができるものの中では最大級の大きさ。その物理的な大きさから、歩行者や自転車を“小物”扱いしてしまうのです。

この理論で言えば、大きな車に乗っている人や高級車に乗っている人の方が、その車の価値を自分の価値と同一視して尊大になりがちとも言えます

・緊張感もあり、相手が見えないから感情をぶつけやすくなる

自分が大きくなった気になる、相手が見えないから感情をぶつけやすい。そして、緊張している。この条件がそろうとカーッとなって怒りが爆発しやすい

・匿名感覚で、責任を負わなくてはならないという感覚が希薄になる

「車に乗っていると、どこか匿名になったように感じるのです」と語るのは、ヴィラノーヴァ大学の社会心理学者であるErica Slotter氏。