過去最多の約32万件…「いじめ認知」急増に様々な声


文科省は26日、平成28年度の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の結果を公表。

全国の国公私立小・中・高校、都道府県や市町村教委を対象に実施

小中学校、高校、特別支援学校におけるいじめの認知件数は32万3,808件。

内訳は、小学校は23万7921件、中学校は7万1309件、高校は1万2874件、特別支援学校は1704件。

前年度(平成27年度)より9万8,676件増加し、小中学校については昭和60年度の調査開始以来、過去最多となった。

小・中学校ともに「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が最多。

小学校では「軽くぶつかられる、遊ぶふりでたたかれる」、中学校では「仲間外れ、集団による無視」が続いている。

初めて1万件を超え、「メッセージで悪口を言われた」、「無視された」などが報告されている。

■特に深刻なのが、小学校における「暴力行為」

中・高校での総発生件数は減少傾向にあるなか、06年度(3803件)の6倍に増加。

「児童間暴力」が69.2%で最も多く、「対教師」が15.9%、「器物損壊」が13.5%と続いた。

低学年の増加率が高かった

「感情をコントロールできず、言葉よりも先に手が出てしまう。児童同士の小競り合いは毎日のように起きている」との声もある。

■「不登校生徒数」も大幅増加

千人あたりの不登校児童生徒では小学校4.8人、中学校30.1人と、いずれも平成10年度以降で最多に。

不登校の要因では、「家庭状況による不安や無気力」、「学校の友人関係」などが上位に挙がっている。

小学校児童から高校生までを含めて、2016年度に自殺したのは244人(前年比29増)。

このうち、いじめの問題を抱えていたことが判明しているのは10人だが、半数以上が原因不明のまま。

■認知件数急増の理由

今回から「軽微なけんかやふざけ合い」などでも、背景にある事情、児童生徒が感じる被害性に着目して調査。

文科省が早期発見に努めるよう促し、積極的に認知する姿勢が学校現場に浸透したことが、認知件数の急増に繋がった。

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