数学の超難問「ABC予想」を望月京大教授が証明
長年にわたって世界中の研究者を悩ませてきた数学の超難問「ABC予想」を証明したとする論文が、国際的な数学の専門誌に掲載される見通しに
2012年8月、論文を自身のホームページ上で公開。数理研が発行する数学誌「PRIMS」が、外部の複数の数学者に依頼し、間違いがないか確かめる「査読」を続けてきた。
今世紀の数学史上、最大級の業績とされ、論文が掲載されることで、その内容の正しさが正式に認められることになる。
ABC予想とは?
ABCとは、それぞれ異なる整数で互いに素のa, b, cをもつa+b=cの形の等式を指したもの
数論におけるさまざまな予想や定理がABC予想から導かれるため、整数の方程式の解析では「最も重要な未解決の問題」と呼ばれる。
理数系の皆さんからは「やわらかめ的な説明」ツイートも
分からない人のために説明すると、abc予想とは、ズバリabcの次にはなんの文字が来るか、というものの予想なんです。普通なら次にdが来るかと思いますが、捻くれた人はbとかcとか答えるわけですよね。でもね、こういう人も本当は心の中でdって考えてるってのがこの度証明されたわけなんですよ
「ABC予想」とは「試験失敗したけど、まあABCのどれかはくるっしょw」という楽観的な予想のことである。多くの場合Dがきて、その予想は裏切られることになる。
ABC予想の報道に様々な声も上がっています。
ABC予想がどれくらい凄いことなのか。
これだから凄いってわけではないんですけど、ABC予想が真であると仮定すると(実際真であることが今回示された)、フェルマーの最終定理がA4用紙1枚使わずに証明出来たりしちゃうんですよね。
ABC予想の証明が発表された時僕は高3だったけど、数学の先生に「こんな田舎の高校で飛び級もせずに東大を目指している時点でお前は数学者になんてなれない」と言われたことだなあ。
ABC予想?か。どうも凄さがピンと来ない。みんな分かんない難しい理論ってのでもてはやされるのもなんか気になる。証明はシンプルなほうが良いだろうに
この解明は何がすごいの?
数学の難問の証明としては、「フェルマーの最終定理」(1995年解決)や「ポアンカレ予想」(2006年解決)などと並ぶ快挙。
360年かけて1995年に証明された「フェルマーの最終定理」も一気に証明できるほどであり、整数の方程式の解析で「もっとも重要な未解決問題」とも言われています。
独創性ゆえ当初は論文を理解できる数学者がほとんどおらず、勉強会が開かれるなど異例の経緯をたどった。
ABC予想が証明され何が変わるの?
業績は、ABC予想を証明するだけでなく、数学の新しい部門の発展に道を開くかもしれないということである。