■2つの金メダルを獲得した「高木菜那」選手
平昌五輪で金メダルに輝いた、スピードスケート女子パシュートの日本チーム。
高木美帆(23)、佐藤綾乃(21)、高木菜那(25)、菊池彩花(30)の日本が決勝でオランダを破り、念願の金メダルをつかみとった。
日本が2分53秒89の五輪新記録でソチ五輪金のオランダを破り、この種目で初の金メダルに輝いた。
平昌冬季五輪は24日、スピードスケート女子マススタートが行われ、高木菜那(Nana Takagi)が金メダルを獲得した。
入り乱れた展開となるマススタートは、走力とともに判断力が問われる。身長155センチで体格面で不利がある高木菜にはうってつけだった
日本の女子が同一大会で「金」2個を手にするのは、夏季五輪を含めて初めて。
■この快挙に対して報奨金の支払いが決まった
アフロ
高木菜那/Nana Takagi (JPN),
FEBRUARY 25, 2018 – Speed skating :
Japan speed skating women’s team medalist
during the Press Conference
for the PyeongChang 2018 Olympic Winter Games
the 2018 Japan Hous… by 写真:長田洋平/アフロスポーツ
高木菜那(25)=日本電産サンキョー=が28日、所属先の親会社である日本電産(京都市)を表敬訪問。永守重信会長(73)から報奨金4000万円と3階級特進を約束された。
すでに日本オリンピック委員会(JOC)と日本スケート連盟からも各1000万円の報奨金を受け取ることが決まっている
『あれだけ国民に感動を与えた成果は素晴らしい。会社の規定にこだわらず、個人の場合と同じ金メダルにふさわしい額を』
社員から見たら“もっと別のところに使ってほしい”“新しい機械を買いたい”という意見も出てきます。でも、こういうものは理屈で割り切れるものではなくて、夢やロマンなんです
会社は利益を上げるだけではなくて、社員に夢を与えたり、私自身も夢やロマンをもらったりするような、理屈とは違う見地、計算で考えないといけません
■高木菜那選手は報奨金についてこう語っている
アフロ
高木菜那/Nana Takagi (JPN),
FEBRUARY 24, 2018 – Speed Skating : Women’s Mass Start Medal Ceremony at Gangneung Oval during the PyeongChang 2018 Olympic Winter Games in Gangneung, South Korea.
(Photo by… by 写真:松尾/アフロスポーツ
「永守会長の『一番以外はビリや』という言葉があって、一番になりたいという気持ちが出たからこその金メダルだった」と振り返った。
高木菜は、使い道について「わからない」と笑顔で答えた後、「まずは応援してくれた人たちに感謝の気持ちを伝えに行きたい」と話した。
高木菜は今後の目標について「膝の治療に専念し、やりたいことに全力を注げるようにしたい」と話した。
秋以降に始まる来季についても現時点でプランは白紙。「やるにしても膝を完璧に治してから。気持ちが落ち着いてから考えたい」と復帰時期を定めず治療に専念していく方針だ。
激闘の疲れを癒やすためにやりたいことを聞かれると、「白いご飯が大好きなので、おいしいご飯の食べ比べをしてみたい」と笑いを誘った。
■元スピードスケート選手の清水宏保氏は、高木選手の報奨金について「足らない」
アフロ
清水宏保/Hiroyasu Shimizu (Kojima),DECEMBER 29, 2009 – Speed Skating : Vancouver Olympics Speed Skating Japanese representative player selection athletic competition, Men's 1000m at M-Wave, Nagano, J… by 写真:築田純/アフロスポーツ
過去二度の五輪で手にした報奨金は、長野五輪500メートルの金メダルで300万円、同1000メートル銅メダルで100万円、ソルトレークシティー五輪500メートル銀メダルで200万円だったと明かした。
「正直、すごくもらっているなというイメージはあるんですが、足りないと思います。年間の活動費で考えてみますと、道具代とかトレーナーさん、コーチ費用とか、自分で出してます。そういった活動費に回っているのが実情です」