■早くも次の五輪に向け始動
スピードスケートの世界スプリント選手権は3日、中国の長春で開幕。
平昌五輪500メートル金、1000メートル銀メダルに輝いた小平奈緒(相沢病院)が500メートルで37秒23をマークして1位、1000メートルは4位となり、75.070点で総合首位に立った。
500メートルは国内外での昨季からの無敗が26レースに伸びた。
前日はリンクで約40分間、スタートからの加速の動作などを確認し、「レース勘を取り戻し、しっかりと自分の滑りに挑戦する」と意気込んでいた。
■疲れは溜まっているが・・・
小平にとって五輪後初のレース。五輪新を叩き出した平昌の36秒94には届かなかったが、500メートルは2位ゴリコワ(ロシア)に0秒55差と格の違いを見せつけた。
続く1000メートルは4位。「後半の呼吸が苦しくなってきたところで足が止まった」と打ち明けた。
常にベストの滑りを追求する姿勢は五輪女王となっても変わらないが、この日は体がついていかなかった。前日からのどの痛みや微熱があったという。
2月26日に韓国から帰国した後は、解団式や報告会などに出席。日本選手団の主将として多忙な時間を過ごし、わずか1日半の日本滞在で中国入りした。
28日午前に中国へ移動。「知らない間に、たまった疲れが結構ある」と漏らした。
■五輪ジャンプ銅の高梨は・・・
ジャンプ女子は3日、ルーマニアのルシュノフでワールドカップ(W杯)個人第11戦(HS97メートル、K点90メートル)が行われ、悪天候のため2回目の途中で打ち切られ、1回目で順位が確定した。
平昌五輪銅メダルの高梨沙羅(21)=クラレ=は87メートルの101.9点で7位に終わった。
平昌五輪2位のカタリナ・アルトハウス(ドイツ)が93.5メートルの118.6点で今季3勝目、通算4勝目を挙げた。
■相性の良いコースだったが…
高梨は1回目は有利な向かい風の条件だったが、K点(90メートル)の3メートル手前に落ちる失速ジャンプ。トップのアルトハウスとは飛距離換算で約8・5メートルの得点差をつけられた。
ルシュノブは過去6戦4勝だったが、会場との相性の良さを生かせず。
高梨はこれで今季11戦未勝利。昨季の最終戦から12戦連続V逸の自己ワースト記録を更新することになった。
今季の個人総合首位でこの大会2位のマーレン・ルンビ(ノルウェー)とのW杯得点の差が404点となった高梨は、4戦を残して総合3連覇の可能性がなくなった。
伊藤有希(土屋ホーム)は9位、岩渕香里(北野建設)は16位、岩佐明香(日大)は33位、勢藤優花ゆうか(北海道ハイテクAC)は36位だった。
■今月はカーリング娘たちも帰国初戦
青森市で14~18日に開催されるカーリングの日本混合ダブルス選手権への関心が高まっている。