▼フィギュアスケート世界選手権男子で宇野昌磨が2年連続の銀メダルを獲得!
平昌五輪の銀メダリストでショートプログラム(SP)5位の宇野昌磨(20=トヨタ自動車)がフリー179・51点の合計273・77点で2年連続の銀メダルを獲得した。
羽生結弦に次ぐ世界歴代2位の合計321・40点で初の世界一となったネーサン・チェン(18=米国)には及ばなかったが、右足甲の痛みを乗り越えて表彰台に上がった。
演技後のインタビューでは「最後まで滑り切れたって気持ちでいっぱいです」と語り、右足甲の痛みの影響については否定。
「昨日からすごく良くなっていて支障のない状態で臨めた。自分の調整ミスです」と言い訳にしなかった。
演技後は涙を流しながらも、取材エリアでは「汗か、涙か、判断してください」とおどけた。
昨年9月のロンバルディア杯に始まり、今大会が今季9戦目(平昌五輪は個人・団体をひとまとめ)だった。途中、インフルエンザなどアクシデントもありながら、1度も欠場することなく駆け抜けた。
・安定して力を発揮する宇野昌磨に称賛の声
お兄ちゃんたちに隠れていた宇野くんが日本のトップ選手として世界選手権に出て、足の痛みの中攻めた構成にするって言い出してその理由が日本3枠獲得するためっていうのがもう感動だったし、前半転倒続いたのに土壇場でコンビネーション取り返して3枠獲得実現させちゃうのもっと感動
しょーまのメダルは棚ぼたではない。何度でも書くぞ。あの最後の、体力完全に奪われ切った中でのコンボ3つ。あれだ。あれがあったから、速報値で100超えるほどの点数が出たんだ。
宇野くんがキスクラで点数出た後「3枠とれた?」ってコーチに聞いていたそうで、それからインタビューでの涙を思い出して泣けてきた…羽生くんが不在のなか、日本のエースとして怪我を抱えて臨む枠取りをかけた世界選手権は想像を絶するほどの重責だったのだと思うと…本当に銀メダルおめでとう!
▼来年の世界選手権の出場枠は今大会の順位点によって決定する
1位~15位までは順位がそのまま得点になり、16~24位は16点、25位以下は18点。
日本が最大の3枠を得るには、3人のうち上位2人の合計が13点以内が条件。14~28点なら2枠、29点以上だと1枠となる。
▼最大の3枠獲得に大きく貢献した友野一希は初めての世界選手権だった
右足首故障で欠場した羽生結弦(23)=ANA=に代わり、初の世界選手権出場となった友野は、自己ベストを大きく更新するフリー173.50点、合計236.66点で、日本の3枠獲得に大きく貢献した。
アフロ
Kazuki TOMONO (JPN) during the ISU World Figure Skating Championships, Men Short Program at Mediolanum Forum in Milan, Italy, on March 22, 2018. (Photo by Enrico Calderoni/AFLO SPORT) by 写真:エンリコ/アフロスポーツ
冒頭の4回転サルコー-2回転トーループの連続ジャンプこそ出来栄え点がマイナスとなったが、続く4回転サルコーに成功。そこからは1つ1つのジャンプを丁寧に決めていき、細部までこだわった表現で観衆の手拍子を誘った。SPの演技後は喜びと安堵(あんど)で涙を流したが、この日は笑顔で自らの成長をかみしめた。
5位という結果を受け、友野は「フリーは自分がやれることをやろうと思った。(結果が)信じられなくて、今の方が緊張している」と喜びをかみしめた。
田中刑事(23)=倉敷芸術科学大大学院=は合計236.66点で13位だった。
樋口と宮原は、男子フリーをスタンドから観戦。2人は日の丸の小旗を手にして日本勢男子に「がんばれー」と声援を送り、友野の演技の後にはスタンディングオベーションで健闘を称えていた。
・友野一希の健闘で世界選手権の枠「3」を確保したことが話題に
友野くんフリー3位の総合5位!? 四大陸にもまだ一度も出たことがなくて、グランプリシリーズも1枠もなくて代打で出たシーズンの締めくくりが世界選手権5位!?? 素晴らしすぎる!