○金正男氏が“マレーシアで殺害”された
アフロ
FILE PHOTO: A man believed to be North Korean heir-apparent Kim Jong Nam takes a look around as he boards a plane upon his deportation from Japan at Tokyo’s Narita international airport May 4, 2001. … by 写真:ロイター/アフロ
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件
マレーシアのクアラルンプール国際空港で、今月13日、北朝鮮国籍の男性が、体調不良を訴えて病院へ搬送される途中で死亡しました。
○女2人が毒物を使用し、金正男氏を殺害
正男氏がクアラルンプール国際空港ターミナルで出国ロビーに入る準備をしていたところ、女2人が突然現れ、毒物を使用。
女2人は13日、クアラルンプール国際空港にいた金正男氏を急襲、死に至らせた。
韓国政府の関係者は、遺体の指紋から、本人であるのは確実だと判断したことを明らかにしました。
○これまでに計3人を逮捕したこの事件
ベトナムとインドネシアの旅券を持った女1人ずつと、インドネシア旅券を持っていた女の交際相手とされるマレーシア人の男の計3人を逮捕している。
○今回、北朝鮮籍の男性が逮捕され4人に
マレーシア警察は18日、殺害に関与した疑いで、北朝鮮国籍の男リ・ジョンチョル容疑者(46)を17日夜に逮捕したと発表した。
発表によれば、逮捕されたのはリ・ジョンチョル容疑者。1970年5月6日生まれという。
○犯行を指示した主犯格か
新たに逮捕された北朝鮮旅券を持つ男は、実行犯の女2人と一緒にいた男4人のうちの1人とみられ、犯行を指示した主犯格の可能性もある。
逮捕された男は47歳で、北朝鮮のパスポートを所持し、これまでマレーシアに複数回、出入国を繰り返していたという。
現地メディアはこの男が北朝鮮の工作員なのかどうかを警察が調べていると伝えている。
○女二人は「殺人に利用された」か
女二人は北朝鮮の工作員とみられる男から、いたずらビデオ出演をもちかけられ、撮影と信じて犯行に及んだ可能性がある。
中国報によれば、2人は特務工作員ではなく、金正男氏の暗殺を画策した組織に雇われ、「殺人に利用された」とみられる。
警察は今回逮捕した北朝鮮旅券の男が工作員かどうか、確認を急いでいる。