衝撃ニュースが・・・
「NAVERまとめ」が9月30日にサービス終了することになった。7月1日、公式ブログで発表された。
サービスを終了する理由については『市場環境の変化による単独サービスとしての今後の成長性や、LINEグループ全体での選択と集中の観点などをふまえて検討した結果、今回の決断に至りました』と説明しています。
なおLINEは、想定より遅れていると言うが、2020年10月以降にヤフーとの経営統合を控えている。その前に、サービスの整理を図る意図も考えられるが、LINE広報は「Zホールディングスとの統合とは、とくに関係はない」と述べている。
「いずれも直接的な原因はない」としつつも、以下の要因を挙げている。
キュレーションメディアにまつわる著作権問題
プラットフォームとしての誹謗中傷拡散に対する責任
新型コロナウイルス感染症拡大による広告費の下落 など
LINEは2019年に検索事業への再参入を発表しており、NAVERまとめで培ってきたノウハウは、新しい検索事業の発展に活かしていく方針。
以下のスケジュールで、順次機能を制限していき、9月30日にはすべてのまとめが閲覧不可となる。
・2020年7月31日 新規アカウント登録の停止
・9月30日 サービス終了(すべてのまとめが非公開、新規投稿も停止)、まとめ記事ダウンロード機能の提供
・11月上旬 最終インセンティブの確定
・11月30日 まとめ記事ダウンロード機能の提供終了
・2021年2月16日 支払い申請機能の提供終了
アプリ「NAVERまとめリーダー」もiOS、Androidともに2020年9月30日で提供を終了します。
サービス終了について「ご愛顧いただいた皆様には残念な結果となり、大変心苦しい限りですが、なにとぞご理解をいただけますようよろしくお願いいたします」と謝罪
「約11年間という長い間、サービス提供を続けることができたのは、ひとえに利用者の皆様の支えがあったからこそだと考えております。この場をお借りしまして、重ねて御礼申し上げます」と、長年利用してきたユーザーへの感謝を述べた。
NAVERまとめとは
2009年に始まった「NAVERまとめ」は、さまざまな分野の情報をまとめて記事にし、投稿するとアクセス数などの評価に応じて報酬が支払わるサービスです。
NAVERまとめは、LINEの子会社、ネクストライブラリ(東京)が運営している。
様々な情報を様々なサイトから集め、見やすくまとめたもの。今の数あるキュレーションサイトの草分け的存在で、手軽に時事ネタや流行りものを知ることができます。
本サービスは、ロボット型検索では得られにくい人々の知見や観点を活かした検索結果の提供を目指してスタートしたもの。
“まとめ職人”と呼ばれる作成者は記事のPV数などによって報酬を得ることができ、なかには1000万円以上稼ぐ人も。
一時期は、検索上位が「NAVER まとめ」だらけという事も多かったが、著作権侵害や無断転載、出典元不明など多くの問題を抱えつつ、記事の削除や再発防止策を講じるといった対策を行ってきた。
アクセス数はスマートフォン向けアプリを含めて、19年8月時点で月間約4800万件だった。
近年は「(ユーザー数が)延びていたサービスではない」(LINE広報)、成長は鈍化していたものと見られる。
「まとめサイト」は手軽に情報を収集できるサービスとして人気を集めていましたが、写真などのコンテンツが無断転載される著作権上の問題や、不確実な情報が拡散するおそれがあることなどが指摘されています。
ネットの反応は
これまでに262本の記事を作成、過去に『ABEMA Prime』のレギュラーコメンテーターを務めていた鳴海淳義氏(BuzzFeed Japan記者)も「自分も5年ほど前まではヘビーユーザーで、インセンティブももらってきた。一つの時代が終わったんだなと、ちょっと寂しく思う。
最近の広告市場の不調から、メディア事業全体がそれほど成長性の高い事業ではなくなってきている。非連続な、爆発的な成長が見込めないサービスを閉じて、また何か新しいことをやろうという動きはすごくいいことだと思うし、本業のアプリに集中するのだと思う」と話す。