○井上尚弥が米国で衝撃のTKOデビューを飾った
WBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥(24、大橋)が米国で衝撃のTKOデビューを飾った。
24歳の王者井上尚弥(大橋)が、同級7位のアントニオ・ニエベス(米)に6回終了TKO勝ちし、6度目の防衛を果たした。
相手陣営の棄権によるTKO勝ちで6度目の防衛戦に成功し、米国デビューで「怪物」と呼ばれるその実力を見せつけた。
○相手陣営が試合を止めた
初回、ガードの上をたたきながらも、大きな重低音を響かす右ストレートなどでリズムをつかむと、後は一方的な展開に。
井上は、立ち上がりから多彩なパンチで試合の主導権を握ると、5回には左ボディーでダウンを奪った。
6回が終わった時点で、相手陣営が試合を止めた。
○井上の快進撃は、まだまだ続く
「初回は相手もきていたけど、3回以降は一辺倒になってしまって、試合にならないと思った」。
相手をお手上げにさせるほど圧倒的な形でV6を演じた24歳。底知れぬパワーを秘めた井上の快進撃は、まだまだ続きそうだ。
この試合で評価はさらに上がり、今後も1年に1回程度のペースで米国のリングに立つ計画だ。
今回サポートしてくださった方々のバックアップなしではここまで来れませんでした。本当にご協力ありがとうございました!
さらばアメリカ!!! pic.twitter.com/JTx7RuHEaN
○敗れたニエベスにとっても衝撃だった
公式サイトは、「ナオヤ・イノウエが輝いた。アントニオ・ニエベスを止め、ジュニア・バンタム(スーパーフライ)級のベルトを保持した」という見出しの記事を掲載。
井上の衝撃の米デビューは裏を返せば、敗れたニエベスにとっても衝撃だった。
完敗したニエベスは「彼はとどまることがなかった。情け容赦なかった」とお手上げ状態だったことを明かしている。
井上尚弥×ニエベスの試合観た。ニエベスも、なんとかしなきゃな、と耐えながら頑張ってはいるように見えました。攻められつつもクリーンヒットがあったけど、それが効果無しで、いよいよ反撃できるイメージが無くなったのかな。6ラウンズで、1Rは、ややニエベスかも、と思った。それ以降は井上。
○「イノウエ」の名を米国でも強烈に印象づけた
日本選手の米国での防衛は、WBC世界Sバンタム級の西岡利晃、WBO世界バンタム級の亀田和毅に続き3人目の快挙。
本場米国に初上陸して、圧倒的な強さをみせつけた井上のV6戦をさっそく米国メディアも大々的に報道した。
圧倒的な内容でプロ14戦全勝を飾り、「イノウエ」の名を米国でも強烈に印象づけた。