■俳優の渡瀬恒彦さんが亡くなった事が分かった
推理ドラマでも活躍した俳優の渡瀬恒彦(本名同じ)さんが14日、胆のうがんのため東京都内の病院で死去した。
渡瀬さんは『9係』のシリーズ第10弾が終わった昨年の夏から秋にかけ、5か月ほど休みを取った
2015年にガンが見つかった
かかりつけの総合病院で詳細な健康診断を受けました。その際、胆のうに腫瘍があることがわかったんです
がんとの闘いは一進一退を繰り返し、家族の願いは届かなかった。
■4月スタートの9係に出演予定だった渡瀬さん
主役を務めるドラマシリーズ『警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日系)のこの4月からの放送が発表され、取材会で心境を吐露した。
“昼あんどん”と揶揄(やゆ)されているが実はキレもの、という渡瀬恒彦演じる加納倫太郎係長
今回の「12シーズン」の発表の場では、「今もがんですよ。体調? よくはないですね。現状維持という感じです」と明かした
・「そして誰もいなくなった」の制作発表には欠席
仲間由紀恵「テレビで殺される役は初めて」!「そして誰もいなくなった」に主演 dlvr.it/NWWG0n #芸能ニュース #スポーツ新聞 pic.twitter.com/ATDdEBt93q
2日に都内で行われた出演ドラマ、テレビ朝日系「そして誰もいなくなった」(25・26日、後9・00)の制作発表を欠席した。
仲間演じる涼とともにホテルに招待される客8人の登場人物には、渡瀬恒彦(元東京地裁裁判長・磐村兵庫役)
他にも津川雅彦(元参議院議員・門殿宣明役)、余貴美子(救急センター医師・神波江利香役)向井理(ミステリー作家・五明卓役)、國村隼(元刑事・久間部堅吉役)など
津川は「がんの渡瀬恒彦をみんないたわった。がんを押して撮影しているので、それはみんな気遣って、和やかにもし、優しくもしながら、気遣っておりました
向井も「とてもスピーディーな現場で、渡瀬さんは誰よりも早く現場に入るので、つられてみんなも現場に入るのがどんどん早くなった」と渡瀬の様子を明かした。
■最強伝説も有名だった渡瀬さん
渡瀬は、すでに大スターだった兄・渡哲也と違い、いったんは電通PRに就職。それでも、石井輝男監督を筆頭に、東映の熱烈な勧誘を受けて役者となった。
73年に女優の故大原麗子さんと結婚したが78年に離婚。翌79年に新潟県出身のOL、い保さん(69)と再婚し、息子と娘に恵まれた。
松方弘樹さんや梅宮辰夫さんらが『恒彦とはけんかしないようにした』と明かすほどの豪傑で、“芸能界最強伝説”の持ち主。
文太さんの酒グセの悪さは有名で、これに怒った渡瀬さんが『お前、帰れ!』と一喝。さらに『ただし、先輩なんだから金は置いてけよ』と財布を出させていた
菅原文太さんにも一喝
・5年前の兄哲也さんとの共演も話題になった
俳優の渡哲也(69)と渡瀬恒彦(67)がTBSドラマスペシャル「帰郷」(12月23日午後9時放送)で共演
5年前に久々の兄弟共演が実現した
「弟としてではなく“俳優・渡瀬恒彦”として接しました」と振り返り
渡は、「若いころは、照れなどもあって共演はお断りしてきましたが、今回は“恒彦さえよければ”という思いでオファーを受けました」