◆日本を代表するベストセラー作家、東野圭吾
5日、東野圭吾の同名小説を映画化した『手紙』の完成披露試写会のあと、原作者である東野氏の特別記者会見が行われた。原作者単独の会見は、映画のプロモーションとしては異例中の異例。
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東野圭吾
今や国民的作家として知られている東野は、1985年に江戸川乱歩賞を受賞した「放課後」で小説家デビューし、1999年には「秘密」が日本推理作家協会賞(長編部門)に輝き、大ブレイクを果たした。
多彩な題材に果敢に挑むことで知られるこの作家は、際立った設定と巧みな語り口でベストセラーを量産。多くのファンを擁している。
21世紀初頭から、東野圭吾の作品はまず台湾や中国、韓国、タイなどアジア地域で人気を博し始めた。翻訳が一挙に進み、それぞれの国で独自の映像化が実現したり、あるいは企画されたりすることも増え、東野圭吾はまさにアジアを代表する人気作家になっている。
◆映像化作品の圧倒的な多さでも知られる
主演・山田涼介×原作・東野圭吾の映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』が9月23日に公開決定! top.tsite.jp/news/cinema/i/… pic.twitter.com/OGwZqohQuG
『ナミヤ雑貨店の奇跡』(2017年9月23日公開)
本人が大の映画好きなこともあり、作品の映像化も数多い。
彼の作品の大半は映像化され、なかでも映画『容疑者Xの献身』は興行収入約50億円という大ヒットを記録した。
原作の映像化作品は映画だけでも12本もあり、海外でもリメイクされているほどだ。特に累計200万部の傑作ミステリー「白夜行」は、これまでにテレビドラマ化、舞台化もされている。
2010年の記事。2017年時点では19本(製作発表含む)。
◆中でも人気だった“新参者”加賀恭一郎シリーズ
東野圭吾の作品群の中でも高い人気を誇る「加賀恭一郎」シリーズ。
2010年4月に「新参者」として連続ドラマがスタートした同シリーズはその後、「赤い指」「眠りの森」という2本のスペシャルドラマが制作され、12年には初の映画化「麒麟の翼 劇場版・新参者」が封切られて累計興行収入16億8000万円のヒットを記録。
ドラマは最高視聴率21.0%
◆そのシリーズがついに映画で完結
「新参者」シリーズ、映画で完結!阿部寛×松嶋菜々子「祈りの幕が下りる時」で初共演eiga.com/l/jYoa6 pic.twitter.com/sIOBTuxI79
東野圭吾氏の人気ミステリー“加賀恭一郎シリーズ”が、映画化第2弾となる「祈りの幕が下りる時」で完結することが明らかになった。
来年公開で、TBS系連続ドラマ「半沢直樹」(13年)の福沢克雄監督がメガホンをとる。
◆原作は吉川英治文学賞を受賞 主人公の過去に迫る
13年に刊行された今作は10作目にあたり、第48回吉川英治文学賞を受賞している。
敏腕刑事加賀の「母の失踪」という、これまでのシリーズで触れられてこなかった主人公の過去に迫り、なぜ優秀な加賀が所轄に居続けているのかを暴く。
発行部数は79万部(19日現在)。
◆レギュラー陣は再登板 松嶋菜々子がキーマンとして新たに加わる
加賀のいとこで警視庁捜査一課刑事・松宮役の溝端淳平(28)、加賀の父親をみとった看護師・金森役の田中麗奈(37)、加賀と確執のある亡き父・隆正役の山崎努(80)のレギュラー陣も続投。
阿部とは初共演となる松嶋菜々子が物語の鍵を握る女優兼演出家の浅居博美を演じることも発表された。
新キャストは松嶋のほかに、小日向文世(63)や伊藤蘭(62)が出演する。