地方銀行の苦境が鮮明になっている。日銀のマイナス金利により預貸金利ざやが縮小し、２０１７年３月期決算で本業のもうけを示す実質業務純益は地銀２０行・グループのうち１８行・グループが前期に比べ減益となった。

森信親金融庁長官はこう考えている。その思いが形になったのが、9月15日に発表された「金融レポート」だった。すでに本業(貸し出しや手数料ビジネス)で赤字になっている地域金融機関は4割もあり、'25年度にはもっと増えて、実に6割超で本業が赤字になるという衝撃的な内容だった。

さらに同レポートは、「早期に自らのビジネスモデルの持続可能性について真剣な検討が必要である」とまで踏み込んだ。

このままでは信用金庫や地方銀行などの地域金融機関は潰れる。私たちは警告を発した。それでも変わらないのなら、救う気はない。金融庁はそう言っているのである。

コンビニエンスストアの倒産が増えている。東京商工リサーチの調査によると、2017年の倒産件数は51件（前年比24.3％増）で5年連続で前年を上回った。これは調査が開始された02年以降で最多の53件（03年）に迫る勢いで、過去2番目の数字だ。また、休廃業・解散は155件で過去最多を記録、倒産との合計は初の200件台となる206件で最多記録を更新した。

セブン銀行は8月27日、人気声優が声を演じるイケメンキャラクターが取引を案内するサービス「セブンコンシェルジュ」を利用できるATMを、アニメイト池袋店など都内2カ所に設置した。

「いつもよりちょっと特別、ちょっと楽しい銀行取引」をコンセプトに展開された、金融とエンターテイメントの融合プロジェクト。成し遂げたのは、三人の若手女性社員だ。といっても、社内のイノベーション担当者というわけではない。むしろ、これまでほとんど、新規プロジェクトに携わったことのない三人だという。

“コミュ力MAX”の大学生「燈野奏」（CV：岡本信彦さん）、“俺様”気質の若手俳優「月白九十九」（CV：木村良平さん）などのイケメンキャラが画面上に登場し、音声で取引を案内する。ATMごとに異なるキャラを用意している。

＜ATM設置場所＞
・アニメイトの池袋本店 8/27～ 新宿店 9/4～
・セブン銀行の新宿歌舞伎町ATMコーナー 8/27～

※本サービスは、期間限定のプロジェクトとなる。サービス終了時期は、専用Webサイトにて案内する。
※本サービスを利用するには、セブン銀行口座の開設が必要となる。

アニメイト池袋本店と新宿店では、セブン銀行のカードとアニメイトカードを提示した利用者にノベルティのプレゼントも用意されている(なくなり次第終了)。