■猛威を振るう「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」
中国本土ではこれまでに7万8000人以上の感染を確認、2740人以上が死亡。
中国本土以外では、43の国と地域で3000人以上の感染が確認されており、感染が急拡大している。
■日本国内の状況
国内で感染した人や中国からの旅行者などが175人、クルーズ船の乗員乗客が705人、チャーター機の帰国者が14人、計894人の感染を確認。
うち、クルーズ船の乗客が4人、国内で感染した人が3人死亡している。
政府は25日、対策の基本方針を公表したうえで、「今後1、2週間が感染拡大防止に極めて重要」との見解を明らかに。
26日には、「全国的なスポーツ、文化イベントは大規模な感染リスクがある」とし、今後2週間の中止や延期、規模縮小等の対応を要請。
イベントの中止が相次いでいるほか、社員のリモートワークが推奨されるなど、あらゆる業界で影響が出ている。
■そんななか、Twitterでこのような報告が相次いでいる
トイレットペーパー
が、無い
マスクの次は、
トイレットペーパー❗️
有名店を、3ヵ所
回って、無い
中には、ティッシュも
無い店も❗️
大丈夫か?
日本列島
#トイレットペーパー
#ティッシュ pic.twitter.com/QTWU6wcOq8
SNS上でトイレットペーパーと検索すると「中国から原材料を輸入できなくなる」「品薄」などの情報が飛び交っている。
■生活の必需品「トイレットペーパー」
日本では1日当たり男性が3.5m、女性が12.5mのトイレットペーパーを使用しており、1人あたりの年間消費量は50ロール。
実は日本の紙製品消費量は世界一で、品質が高く用途が広いこと、衛生観念の高さなどが関係しているとされる。
■これまでに何度も「買い占め騒動」が発生
「トイレットペーパーの供給が足りなくなるのではないか」という不安が消費者の間で広がってパニックが起き、買い占めに発展。
当時、紙の生産に使用する燃料は重油だった
また、東日本大震災や消費増税の際にも、首都圏を中心にトイレットペーパーなどの生活物資が一時的に品薄となった。
■一体なぜ?
「不安による集団心理」が原因
石油危機のケースでは、『紙が本当に無くなるかもしれない』という集団心理から、各地に噂が飛び火して買い占めが発生。