高齢化が進むと危ない?「人気のベッドタウン」に潜む落とし穴


この記事は私がまとめました

「ベッドタウン」として人気がうなぎのぼりだったエリアが今価値が下落し始めるかもと一部噂されています…その原因とは一体?

sanpo130さん

◎「人気のベッドタウン」に異変が!?

これから負のスパイラルに陥ることが確実なのは「都市郊外」。つまり、かつてベッドタウンと呼ばれたところだ。首都圏でいえば東京都心から30-40キロ圏内、ドアツードアで1-1.5時間程度の通勤圏、環状の国道16号周辺に位置する都市群だ。

なだらかに下落しそうなのは、今はそれなりに住民が多くても、利便性がそれほどよくない郊外エリアです。極端な田舎というわけではなく、都心に30分~1時間半程度で出られるベッドタウンと呼ばれるエリアには、かつて開発された新興住宅街があちこちに存在しています。

「価格維持ないしは上昇を続ける駅前・駅近物件」と「ますます弱くなる利便性に難のある物件」に、ベッドタウン内でも大きな格差が生じているのだ。

◎危ない原因とは

大企業エリートのファミリー世帯に人気【田園都市線】

いかに人気路線とはいえ、都心にも不動産が余っている中、わざわざ少し離れたかつての新興住宅街に住みたい、というニーズは減少していきます。田園都市線沿いでは、不動産の価格はすでに下落が始まっているエリアもあります

二子玉川駅を過ぎると神奈川県に入りますが、駅によっては、駅から離れると丘陵地帯で、高齢者にはきついでしょう。東急電鉄も横浜市も危機感を持っていて、次世代街づくりで提携しています

まだまだ人気があるエリアにも問題が…【武蔵小杉】

不自然なほど供給過剰になっているのが、武蔵小杉です。タワマンが林立し、急激に人口が増えたために、インフラが追いついていない。通勤ラッシュ時には駅の改札を抜けるまでに20分もかかるほど。そういう地域のマンションは時間をかけて値下がりしていく

タワーマンションの建設ラッシュで人口が急増する武蔵小杉。その周辺地域に住む若い子育て世代は、子どもを保育施設に預けるための過酷な「保活」に見舞われている。

900人は希望する認可保育園に入れず、認可外保育園への入園や育休延長、仕事の退職などを余儀なくされている。

南武線、横須賀線両駅でのラッシュ時の混雑は深刻で、狭いプラットホーム、乗り換えの通路に人があふれていて、なかなか電車に乗れない、危険を感じる状況すらあるのです。こんな中に、武蔵小杉で保育園に入れなかった、赤ちゃん連れの親子も混ざっているのです。

高級住宅街も例外じゃない【田園調布】

田園調布の高級住宅街に空き家が増えゴーストタウン化するのでは…と危惧され、最近、その様子がテレビなどで取り上げられています。

まず、これらの地域は、「第一種低層住居専用地域」で、低層の住宅地として用途が限られています。住宅の用途以外のものに対しては、非常に条件が厳しくなっています。事務所も店舗も建てられません。

さらに、地域の環境を守るために、土地を小規模に分割して販売することを禁止していたり、生垣や庭に確保の規制があるところもあります。だからこそ高級住宅地であり、その環境を維持するための規制なのですが、時代は変化していきます。

セレブタウンの住民にも借金や固定資産税の未納があることは少なくないのですが、その場合、世帯主が死亡すると土地や建物は競売にかけられる。競売は誰でも自由に参加できるので、怪しげな宗教団体が落札して道場にしてしまう可能性もあります。

シェアハウスという形ならば格安の家賃で豪邸の部屋を貸し出している場所も多々あります。これがエスカレートすれば、貧困者の長屋街になってしまう可能性も否定できません

サラリーマンに人気のあのエリアは下落率全国トップ【柏市】

住宅地における下落率全国トップの地点は、東京都市郊外に位置する、千葉県柏市だった。

都心からおよそ30km、ドアツードアで1時間~1時間30分程度に位置する。こうしたベッドタウンには主に1960年代~80年代にかけて、都心部で仕事をする、団塊世代を中心とした人口ボリュームゾーンのサラリーマンが住宅を求めて一斉に入居した。

こうしたかつてのベッドタウンは、戦後の高度経済成長の中で、団塊世代を中心とした人口ボリューム層が住宅を求めて大量に流入したが、そのトレンドも息切れ。1990年代後半になるとすでに人口減少や少子化・高齢化に見舞われる自治体が出始めている。

◆この事態を受け、国や自治体は対策を練り始めている