年間16万件以上の人工妊娠中絶が行われている日本
問題は人それぞれですが、例えば、相手との意見の一致、自分の将来について、金銭的なこと、相手との将来、 家族への報告や理解を求める場合など・・・。
女性の多くは周囲に相談出来ないまま決断を迫られ、体に大きな負担のかかる手術を経て罪悪感を強めているのが現状です。
手術ができる時期は、母体保護法によって妊娠22週未満(妊娠21週と6日まで)と定められています。
それ以降は母体にかかるリスクの大きさや倫理的な問題から、中絶手術は認められていません。
●初期中絶
初期中絶は、子宮口を開く処置をした上で、吸引器を使って子宮内容物を吸い出す「吸引法」や、器具を使って胎児と胎盤をかき出す「掻爬(そうは)法」という方法で行われます。
子宮口をあらかじめ拡張した上で、ほとんどの場合は静脈麻酔をして、器械的に子宮の内容物を除去する方法です。
手術自体は10分程度で終わることが多く、体調に問題がなければ日帰りまたは1泊程度で退院できます。
●中期中絶
妊娠12週〜22週未満ではあらかじめ子宮口を開く処置を行なった後、子宮収縮剤で人工的に陣痛を起こし流産させる方法をとります。
中期中絶は初期中絶に比べて週数も大きいため、子宮破裂や手術に伴う出血増加などが起こる確率が高くなり、リスクも高くなります。
妊娠12週以後の中絶手術を受けた場合は役所に死産届を提出し、胎児の埋葬許可証をもらう必要があります。
また、赤ちゃんの重みを十分に感じられる時期ですので、手術後の喪失感や罪悪感も高まるのでしょう。
人工中絶は10代だけの問題じゃない?
「望まない妊娠」と聞けば、10代の妊娠を想像するかもしれませんが、40代以上にも人工妊娠中絶が多いという現実があります。
10代の「まだ生めない」と40代の「もう生めない」という理由からの中絶は、深刻な問題を投げかけています。
40代の方の場合、多くは、体力がない・経済的に無理・すでに複数の子どもがいる・高齢出産に対する不安が大きい、などがその理由となることが多いと考えらえます。
私諸事情で町の産婦人科クリニックでバイトしてた時期があり、若い子よりも既に子どもがいる30〜40代の中絶が圧倒的に多くて驚いた(もちろん全国でそうだとは思わない)。親や教員であるこの世代にアプローチせな、若い学生への性教育も何も成り立たないんじゃなぃかと思った。 twitter.com/kerry10210/sta…
● 閉経したとの誤解も原因か
結婚してから年数がたつと、パートナーがコンドームを使いたがらなかったり、女性側も避妊に対して何となくいい加減になってしまうことはよくあります。
しかし、「もうこの年だと妊娠はしにくいだろう」という認識は危険です。
更年期に入り、生理周期が延びたり、不定期になると、生理が来ないから閉経かと考えてしまうことがあります。
きちんと閉経したかどうかということは、婦人科で検査すればしっかりわかることですが、自己判断に頼ってしまうことも多いようです。
「3人目は絶対無理!!」って言ってた友人が妊娠。「そんな簡単に出来ると思わなかった」って
いやいや、授乳してたって出来るときは出来ますから。だからあんなにミレーナ推したのになぁ…
まぁ、産める環境にはあるから良かったけど、40代の中絶が多いってのも納得だわ。