コロナ最多更新のブラジルが経済優先から方向転換できないワケ


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PINKMOMOさん

■ブラジルの感染者増加が止まらない

ブラジルで16日、過去24時間で3万5000人近くの新型コロナウイルス感染が確認され、流行が始まって以降1日あたりの新規感染者数としては最多を更新

感染拡大のペースが緩まず、死者数は英国を抜き、米国に次いで世界で2番目となった。感染者数も、世界最多の米国に次いで多い

WHO米州地域事務局の汎米保健機構(PAHO)のエティエンヌ事務局長は16日、ブラジルの状況は憂慮すべきとし、「感染が鈍化している兆候は確認されていない」と述べた

■そんな中、経済活動を再開

感染が深刻なリオデジャネイロ市では、市長が大規模商業施設の11日からの営業再開を発表した

米ワシントン大の研究所の予測によると、このままのペースならブラジルの死者は7月下旬に米国を抜いて世界最多になる可能性がある

■このような状況なのになぜブラジルは経済優先から方向転換できないの?

ブラジルでは経済を優先し感染対策に後ろ向きなボルソナロ大統領が、州政府が実施する経済活動の規制を批判

ボルソナーロ氏が大統領に就任したのは2019年1月。ブラジルが、長引く景気低迷からわずかに脱し始めた時期

長期にわたる左派政権下での社会保障支出増大に伴い公的債務が拡大してきたことに加え、景気低迷も重なり足元の公的債務残高のGDP(国内総生産)比が6割弱と高水準になるなど財政健全化が急務になっている

■ブラジル経済がそれだけ「疲弊」しているということ

多くの国民がインフォーマル経済に従事しており、雇用なくしてその日も暮らしが立たないという生活を強いられている

ブラジルでは2015年から2016年にかけて、世界恐慌以来となる2年連続のGDPマイナス成長が続き、国内経済は大きく低迷

労働人口の伸びなど成長のリソースからみたブラジルの潜在成長率はなお3~4%はあるものと考えられていますが、それを実現できない状況がしばらく続いており、また今後もしばらく続いてしまう

■経済の低迷は「ブラジルコスト」が影響しているという報道も

ブラジルの成長制約の要因は、いわゆる「ブラジル・コスト」として有名な構造問題に求められます

税率・税額が高いこと、労働力の質があまり高くないこと、一方で労働者の権利が過剰に守られ、手厚く保護されていること、輸入規制や「アミーゴ社会」ゆえの不透明な意思決定プロセス…

割高な為替レート、ようやく下がり始めたが依然として高い金利、さらには電力・通信・輸送などの非効率なインフラ、そして不十分な教育などがブラジル・コストの基本的な要因

■この改革途中に新型コロナに襲われた

ブラジル国民は、新たな国のリーダーに脱汚職や景気回復を望んだ。それに応えるべく登場したのが、当時全国的にはほぼ無名だったジャイール・ボルソナーロ氏

4月18日には「新型コロナウイルスには(国民の)70%が感染する。どうすることもできない」と発言。支持者の前で経済活動の再開のために各州が実施している商業規制の緩和を求めた