少し不思議で優しい世界。癒され心穏やかになれるマンガ 7選


■『土星マンション』岩岡ヒサエ

地球全体が自然保護区域となり、地上に降りることが許されなくなった時代。人間は遙か35,000メートル上空に浮かぶ巨大なリング状のマンションで暮らしていた。

ミツは中学卒業と同時に、亡き父と同じ職業「リングシステムの窓を拭く仕事」に就くこととなる。職場の師匠や近所の人々、仕事の依頼主たちとの出会いを通して、仕事への誇りや自信を獲得していくミツの成長を丁寧に描いた物語。

『土星マンション』地球が環境汚染で住めなくなったから35000m上空に建造物作って暮らしてる人たちの話なんだけど、絵はほんわりかわいくて繊細で、ストーリーは基本ほのぼのハートフルで次第にシリアス、あと主人公がかわいいです。全7巻。 pic.twitter.com/8Ovmhuulx1

ひとりきりでご飯を食べる孤独な人々のもとに、食のアドバイスをする小さなアンドロイドがやってくる。

料理が苦手なOL、単身赴任のお父さん。彼らのもとに突然やってきた小さながんばり屋さんがサポートするのは温かい食事だけではなくて…今日も誰かをほっこり幸せに。心も満腹になる優しい物語――!

「孤食ロボット」マジでいいわぁ。kindleで一気に4巻まで買ってしまった。。 pic.twitter.com/YDae48boHx

喫茶店の店主と雑貨屋の店主の、のんびりとしたもどかしい恋を描くラブストーリー。影から見守るキュートな幽霊も登場し、2人の恋をアシストする。

岩岡ヒサエさんの描くお話が大好きで…大好きで…。
土星マンションからのファンだけど…
孤食ロボットも好きだけどこっちのお話もすごく良い…;;;; pic.twitter.com/TErNxDSBFg

■『僕は問題ありません』宮崎夏次系

淋しい「一人」と「一人」が出会い、人生は輝き出す。生きていく淋しさを抱えた、すべての人の心に虹をかける短編八編を収録。

心配性のおじいちゃんに家に閉じ込められる少女、夜な夜な人形たちに話しかけて心を癒すお父さん、たった2人しか住まないマンション内でストーカーする男、麻薬で逮捕された家庭教師に恋する女子高生…『僕は問題ありません』には、そんなちょっと変わった登場人物たちが出てくる。

今夜、最高の物語を、いかがでしょう。宮崎夏次系『僕は問題ありません』 pic.twitter.com/dcl0t9TuSR

1週間……
長かった……
むいてない……
接客は俺
あ〜〜

ただいまーの
あとはー
ガらガラ
ぺっぺ♪

ーー『僕は問題ありません』
第三話「はねる」より pic.twitter.com/8Wh9XsDn3J

@wakamiyasyou 『僕は問題ありません』短編集。作家の宮崎夏次系先生は本当にセンスの塊。世界観、空気が異質なのになぜだか親近感がある。痛みを描いているものが多いが、可愛らしい絵柄のせいか、エグミも少ない。言葉の端々も気味がよく心地が良い。

■『懲役339年』伊勢ともか

自らの犯した罪により、懲役339年もの途方もない刑を課せられることとなった大犯罪者・ハロー。彼は20年服役した後死亡するが、319年もの刑期を残した魂は未だ浄化されておらず、すぐさまハローの“生まれ変わり”とされる赤子が、同じ監獄に収監される。

物語のはじまりは些細な疑問、「記憶のない前生の罪を償うことに意味はあるのか?」からスタートします。この物語には多くのハローが登場しますが、それぞれ生まれながらに投獄され罪の記憶のないままに罪を償いという矛盾した人生が描かれます。

2代目、3代目…と前世の罪を償う人生を送る。

IT'S MY LIFEで思い出したけど、『懲役339』は最高だった。

あれは泣いた。 pic.twitter.com/A2tUr17WVI

@kutakakedori 「懲役339年」

生まれ変わり信仰の根強い国で、懲役339年を言い渡された大悪党の話。

本当に生まれ変わりはあるのか、前世によって現世の人格や運命が定められていいのかなど、考えさせられる。

全4巻… twitter.com/i/web/status/8…

懲役339、完結かぁ。頭からお尻まで無駄のないスバラシイ作品だった。