■世界の二大造山帯の一つ
太平洋の海洋プレートが周辺の大陸プレートや海洋プレートの下に沈み込むことによって形成されており、日本も含まれる。
また地震活動も活発であり、観測史上における超巨大地震のほぼ全てがこの火山帯で発生している。
■そんな環太平洋火山帯でいま、異変が起きているらしい
環太平洋火山帯に属する世界中の火山活動が、今年に入って明らかに活発化している。
・カムチャッカ半島
同半島には判明しているだけでも地上に170、海底に112の火山が分布しており、そのうち72が活火山。
実に環太平洋火山帯の15%近くを占めており、有史以来、地球上の火山噴出物の2割近くがカムチャッカ由来だと考えられている。
今年3月に、半島の南端にあるカンバルニー山が約670年ぶりに噴火し、爆発的噴火を繰り返し発生。
現在、東部のシベルチ山、クリュチェフスカヤ山、その南のベズイミアニ山、カリムスキー山、千島列島のエベコ火山が噴火中。
そして今月17日、南東部のズーパノフ山の山頂から噴気が立ち上っているのが確認され、近く爆発的噴火が起こる可能性がある。
・メキシコ、中央アメリカ地域
今月7日に南部沖を震源地とするM8.1の地震で90人以上が死亡したメキシコで、日本時間の20日未明にM7.1の地震が発生。
今回の震源地は首都メキシコシティの南東120キロ付近で、同市では多くの建物が倒壊、これまでに216人が死亡している。
今年1月にコリマ火山、2月に中米コスタリカでトゥリアルバ火山、3月にはポポカテペトル火山が相次いで噴火。
近年、メキシコや中央アメリカ地域では、このほかにも複数の火山で活動が活発化している。
・インドネシア バリ島
アフロ
A local resident takes a picture of Mount Agung, an active volcano that authorities say is showing increased activity, from a monitoring station in Rendang Village, Karangasem on the resort island of… by 写真:ロイター/アフロ
観光地クタから約75キロ離れた「アグン山」で噴火の兆候か
先月から小規模の地震が頻発しており、18~19日の24時間で366回もの火山性地震を観測。
さらに山頂から蒸気が出ていることも判明
これまでのところ火口からの火山灰の噴出は確認されていないが、当局は噴火警戒レベルを上から2番目の「警戒」に引き上げた。