■赤ちゃんが大人用ベッドから転落するという事故が相次いでる
寝返りができるようになった赤ちゃんが、大人用のベッドで寝ている間に転落してけがをしたり死亡したりする事故が相次いでいる
ことし6月までの約6年半の間に、0歳から1歳の赤ちゃんが、大人用のベッドから転落する事故が564件報告されている。
消費者庁はベビーベッドの使用を呼び掛けている。大人用ベッドに取り付けるベッドガードについても「生後18カ月未満の乳幼児は窒息の恐れがある」と指摘している。
約6年間に564件あったと発表した。うち死亡が1件、重傷は19件。
赤ちゃんがベッドから落ちた時、高さが低くても、打った場所が悪ければ危険な状態になる可能性があります。
最も怖いのは『急性硬膜外血腫』や『急性硬膜下血腫』といって、表面上は見えなくても頭の中で出血を起こしているケース。
■まだ動けないはず…という勝手な認識は捨てる
『まだ動けないはず』と思って大人用のベッドに寝かせず、2歳になるまでは、ベビーベッドに寝かせてほしい
「大人用のベッドに取り付けるベッドガードは、1歳6か月未満の赤ちゃんには絶対に使わないこと」
大人にとってはなんてことのない場所・場面も、小さな子どもにとっては大きなケガにつながる危険がひそんでいる
添い寝のメリットとリスクを考えた上で専門家は、パパママと赤ちゃんは同じ部屋で、パパママのベッドの横にベビーベッドを並べて寝る方法を推奨しています。
赤ちゃんが寝た後にベビーベッドの柵を上げてしまえば飲酒した親が赤ちゃんの上に乗ってしまう危険性や転落事故も防止できます
日本で販売するベビーベッドは、製品安全協会で定められた基準をクリアした物のみが販売できるルールとなっている。PSCマークが付いているか確認しておくと安心
■赤ちゃんが大人用ベッドから転落してしまった時の対処法
まずは落ち着いて、赤ちゃんの様子を観察することが大切です。その上で、受診すべきかどうか判断する必要があります。
転落・転倒したときに強くどこかにぶつけて出血してしまうことがあります。出血している場合には、ママがすぐに止血をしてください。
1.意識障害がある(呼びかけても反応がない、ぼーっとしている、目が合わないなど)2.痙攣している(月齢の小さい子だと目の動きがおかしいだけということも)3.何度も嘔吐する。頭を強打した後に、この中のどれか1つでもあればすぐに救急車を呼びましょう。
痛みや不快感がある場合は、赤ちゃんの機嫌が悪くなるため、ぐずったり暴れたりすることがあります。機嫌が直らない場合は、念のために病院を受診しましょう。
受診すべきかどうか判断がつかない時には、短縮番号『#8000』の小児救急電話相談が便利です。
日本小児科学会が監修している『こどもの救急』というHPも知っておくといいですよ。『頭を強くぶつけた』という項目があるので、当てはまるものにチェックをいれていくと、次にどういう行動をとるべきかの判断がつきます。
■赤ちゃんのベッドからの転落ツイートも多数寄せられている