●近年「冬の時代」が長引く百貨店
小売業界は、業態変化や構造変化などによる影響が最も早く、そして最も大きく出る業界として知られています。
新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大は、日本経済にも大きな脅威
中でも「冬の時代」が長引く百貨店。最近は訪日客の爆買い頼みだっただけに、弱り目にたたり目である。
●そんな中、山形県では百貨店「大沼」が破産手続き開始決定
山形県で百貨店「大沼」を運営する大沼が、山形地裁に破産を申請したと東京商工リサーチなどが報じた。
最終営業日の26日付で解雇された従業員約190人の大半が出席し、雇用保険失業給付の手続きなどを行った。
・大沼は、1950年に前身にあたる大沼百貨店社を設立
【大沼山形本店、1月27日に自己破産申請・閉店】
toshoken.com/news/17871
1700年創業、山形市唯一の百貨店。
仙台の百貨店等との競争に勝てず経営悪化、老朽化が進行しており耐震問題もあった。
山形県の百貨店は酒田・清水屋のみに。 pic.twitter.com/AjG9zXxhfa
大沼は1700年創業の荒物屋(雑貨店)にルーツを持ち、1950年に前身にあたる大沼百貨店社を設立。
320年前の元禄13年に開業した大沼は、平成20年2月期にはおよそ120億円の売り上げがありましたが、
郊外の大型店との競争の激化などで去年2月期の売り上げがおよそ74億円まで減っていました。
・代表は「増税や台風の影響により購買意欲が急激に落ちた」などと回答
代表は「1月27日以降も決済が控えていた。そして、1月20日前後に資金繰りが無理とわかった」と述べ、謝罪
報道陣から破産申請に至った要因を尋ねられると、「2019年10月の消費増税や台風の影響により購買意欲が急激に落ちた」と回答
その上で、「現金で買う顧客が減り、クレジット決済が多くなったため、日次の資金繰りに影響が出た」と、増税後の販売不振とクレジット決済の増加を理由にあげた。
●ネットでは、突然の閉店に様々な声が上がっている
広範囲に地域全体が衰退してる場合、
一社が頑張っても経済は回らない。
大沼デパートと同じ地域にあるヤマザワ(スーパー)も同地域の店舗を閉店だそうだ。まー、自業自得って、簡単に片付けても、どの地方も明日は我が身なような気がする。
大沼デパートの話全国版でもでてくるけど、閉店セールすらできず、最後の挨拶もできずいきなりの破産、解雇って最後がすごいしんどい 子供の頃のあこがれのデパートで、思い出の場所だったから
●「ほの国百貨店」は、2020年3月15日に閉店する