■京都市のアニメ制作会社「京都アニメーション」のスタジオが放火された事件
アフロ
Policemen stand behind a police line at the torched Kyoto Animation building in Kyoto, Japan, July 20, 2019. REUTERS/Kim Kyung-Hoon (Japan) by 写真:ロイター/アフロ
京都市のアニメ制作会社「京都アニメーション」のスタジオが放火された事件
鉄筋コンクリート造りの3階建てスタジオはほぼ全焼。当時スタジオにいた従業員74人のうち33人の死亡が確認され、17人が重症を負い入院
現在は1人増え死亡者数は34人になっています。
京都府警は、スタジオでガソリンのような液体をまき火を付けた男(41)の身柄を確保。男は放火を認める趣旨の発言をしており、放火殺人事件として調べている。
■世界が失ったものはあまりにも大きい
今回の火災で、前途ある若手のアニメーターだけでなく、ベテランの監督、演出家らも被害にあった
※命の重さは皆同じです
社員は全国各地から集まったアニメを志すエリートたち。「こんなかたちで将来を閉ざされてしまったことが残念で、残念でなりません」
京アニ・八田社長「過去の作画や資料なども全て消失。コンピューターも全部ダメ。被害金額は甚大です」
■改めて「京都アニメ―ション」の偉大さについて確認したい
1981年創業。虫プロダクションで仕上げ作業をした経験のある創業者・八田陽子(現:取締役専務)が、結婚後移り住んだ京都府宇治市で近所の主婦らと共にタツノコプロやサンライズの作品の仕上げ作業を行う下請けを始めたのがルーツ
主にテレビや劇場用アニメーション作品の企画・制作(元請け)、他社作品の制作協力を行っている他、出版事業やマーチャンダイジング事業なども行っており、アニメーションを軸としたコンテンツ事業を展開
企画から、演出、作画、撮影、仕上げに至るまでを一社で制作できる体制を持ち、クオリティの高い映像表現で高い支持を得ている。
■その特性により「ファンが多い」制作会社として知られる
気合の入ったOP&ED、きれいな背景やこまかなリアクション描写などに定評があり、アニメファンでも好きな人が多い
ニコニコ動画ユーザーにも好む人は多数おり、「京アニ以外のアニメは認めない」と述べるほどの熱狂的なファンも
出す作品、出す作品、どれもがコンスタントに高い水準を維持している。京アニへの信頼度の高さは、たとえば新作発表の際に制作が京アニと発表されるだけでファンが歓喜する、といったことにも現れている
■外注することがほぼないので品質が安定している
演出、作画、仕上げ、美術、撮影、デジタルエフェクトまでのプロダクション作業を社内で行なえる体制を構築しており、外注による分業体制を取るプロダクションに対して、スタッフのコミュニケーションが密に取れる
京アニは会社が一つの塊となってスタッフを育てながら、アニメを丁寧に作り上げていた。作品や監督ごとに混成スタッフを集めて作る東京発のアニメと全く異なる。
数多くの話題作を送り出してきた。その丁寧な作画は「京アニクオリティー」と称され、国内外で多くの支持を獲得。
■「全て手描きする」という職人技が観る人を魅了
全ての原画を鉛筆で手書きして、CGとは異なる魂を込めていた。日本中のアニメーターの憧れの場
扉を開けた瞬間、50人くらいのアニメーターたちの、作画作業時に鉛筆やペンを走らせたときに出る『トントントン』という音の大合唱が響いてきて、驚いた
