■アイドル女性に対する強制わいせつなどの罪で逮捕・起訴された男
先月1日の夜、東京・江戸川区のマンションで、帰宅した地下アイドルの20代の女性に対し、タオルで口をふさいで、体を触るわいせつな行為をしてけがをさせた疑いがもたれている。
■調べに対し”驚きの供述”をおこなっていた
「瞳に映った景色などを手掛かりに自宅を特定した」
その後の調べに対し、「SNSに投稿された女性の顔写真の瞳に映った景色を手掛かりにした」と供述していることが捜査関係者への取材で分かった。
■詳細
被告は女性の熱狂的なファンで、グーグルマップのストリートビュー機能を使い、女性の瞳に映った駅の風景と特徴が似た駅を発見。
また、女性がSNSで配信した動画を見て、カーテンの位置や窓の光のさしかたなどから、女性の部屋の位置まで把握していたという。
■近年、急速に進化する「スマホカメラ」
高機能・高画質化
SNSなどに写真や動画をアップするのが日常的になった影響で、各メーカーは昨今、カメラ機能に力を注ぐように。
いまやデジタルカメラ並みの高画質はもちろん、「広角」や「ズーム」「ポートレート」「夜景」「AIによる補正」などの機能も搭載。
誰でも手軽に「きれいな写真や動画が撮影できる」ようになった。
■こんな実験結果がある
英ヨーク大学の研究者らは2014年、「写っている人を瞳孔に反射した画像から識別できるか」を確認するために実験を行った。
その結果、瞳孔に写っている人物を知らない場合で71%、良く知っている場合では84%もの正解率を得ることができた。
研究で使用したのは3900万画素の高画質カメラだが、その人物や場所を知っている人が見れば、高画質でなくても特定が可能という。
■「瞳に映った姿」が捜査の重要な手掛かりになったケースも
2016年、ある事件を捜査中の徳島県警の鑑識課が、被害者の写真の瞳に映る容疑者の姿を特定し、重要な証拠となったケースがある。