外務省は24日、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、武漢市を含む中国・湖北省の「感染症危険情報」を、渡航をやめるよう勧告する「レベル3」に引き上げた

ウイルスの拡大を受け、中国当局は武漢を部分封鎖する異例の措置を講じた

当局はまた、武漢市の市民約1100万人に対し、人混みを避け、集会は最低限に減らすよう指示

中国の武漢市から北海道千歳市に来た３０代の中国人女性が２４日未明、高熱などを訴えて病院に運ばれていた

新型コロナウイルスによるものかどうかは、現在、確認中

この中国人女性は成田空港を経由し、千歳を訪れていた。24日から中国の大型連休「春節」で中国人観光客が増えることが予想され、各地空港などで警戒を強めている

市民に対し「戦時状態」と説明。特別な事情がなければ、「武漢から出てはいけない」とする通達を出した

公共交通機関の運行が停止され、さまざまなイベントも中止になるなど、まさに封鎖状態にある

交通機関の運行停止や外出を控える呼び掛けなどを受け、春節（旧正月、Lunar New Year）の飾り付けが施された往来から車や人影がすっかり消えた

スーパーも既にほとんどの商品棚は空っぽだ。ソーシャルサイトの微博（Weibo）には、「食べ物も除菌グッズも足りていない。もっと情報も必要だ。私たちがこの世の終わりのように感じていることを、みんなに理解してほしい」との武漢市民の投稿が

武漢に残った人々は、食べ物の買いだめに必死だと話している。価格も上がっている

妻子、両親との5人暮らし。わずかに残った野菜は値段が高騰していたが「家族全員分を確保するには買うしかなかった」

昨日くらいからやはりお店も全部閉まって、人もいなくなって、全員マスクをしている状況

マスク不足や食品価格の高騰を訴え、インターネット上で政府に支援の提供を求める市民もいる。タクシーの運転手は、武漢が封鎖されて以降、市内のタクシー料金は3倍に跳ね上がった

感染の中心地にとどまれば父親の健康が心配だという。ウイルスが人から人へ感染することを当局は今週まで公表しなかったので、もう政府を信用できない