「開運！なんでも鑑定団」ではこの陶器を2500万円と鑑定していた
16年12月、「開運！なんでも鑑定団」に世界に3点しかないとされる「曜変天目茶碗」とみられる陶器が登場。2500万円の鑑定額となり話題になった。
この茶碗は徳島県のラーメン店主が持ち込んだもの。
曜変天目茶碗とは
「器の中に宇宙が見える」とも評される。曜変天目茶碗は、現在の中国福建省南平市建陽区にあった建窯で作られたとされる。現存するものは世界でわずか3点しかなく、そのすべてが日本にあり、3点が国宝、1点が重要文化財に指定されている。
実用品では無いとされる国宝 曜変天目茶碗「稲葉天目」。好き嫌いが分かれる茶碗ですけど、宇宙の星みたいで私は個人的に好きです pic.twitter.com/Xfs7epEzIN
元々は徳川将軍家の所蔵で、その子孫である淀藩主稲葉家に伝わったことから、「稲葉天目」と言われている。その後、三菱財閥総帥の岩崎小弥太が購入し、現在は静嘉堂文庫が所蔵している。
鑑定番組の終了後に真贋論争が起きていた
だが、曜変天目に造詣の深い陶芸家の九代目・長江惣吉氏らが「偽物だ」と異義を唱えたのだ。
2017年6月に週刊ポストが真贋論争の特集を組んでいた。
長江氏は、「鑑定団で紹介された茶碗には光彩はなく、宋時代にはなかった化学顔料が使われている」と推測していた。
所有者である徳島県のラーメン店主の依頼を受け、奈良大学の魚島純一教授（文学部文化財学科）が、“疑惑の茶碗”を調査したのだ。Ｘ線を照射し、使用された塗料の成分を検出する。その結果、「検出された宋時代以降の塗料の成分はわずかで、それだけでは偽物と特定できない」というものだった。
曜変天目茶碗は中国人が作ったレプリカだった！
1月17日放送の「ビビット」が、「曜変天目茶碗」の贋作疑惑について新事実を展開した。
この陶器には「開運！なんでも鑑定団」で2500万円の鑑定額がついていた。
番組はこの陶器を実際に作ったという中国人陶芸家・李欣紅さんに電話インタビューした。
中国の陶芸家・李欣紅さんが、「曜変天目茶碗」と鑑定された陶器について「骨董品のレプリカです。私が作ったもので間違いないです。およそ1400円で販売していました」と激白するインタビューが放送された。
李氏が土産品として販売している1400円の茶碗だという。
李氏は、製造過程で偶然生まれた「曜変天目茶碗」の模様を、自ら筆で書いたそうだ。
名乗り出た李さんは「筆で文様を描きだしました。底にある刻印はアルバイトに彫ってもらった」という。
TBSビビットにて「昨年のなんでも鑑定団での曜変天目茶碗の鑑定は誤りでは？」との放送。
鑑定団は好きな番組だったので、真偽を明らかにしてもらいたい…
#ビビット #鑑定団 #テレビ東京 #TBS pic.twitter.com/RvjirSHjyI
ネットの声
なんでも鑑定団の曜変天目茶碗
2500万円の値段が付いたけど、中国人の現物を作った方が1400円で売ってた偽物です（笑）ってよ
曜変天目茶碗なら一億は下らないって言うし、、、岐阜の陶芸家さんが番組見て異議を唱えていたけど、無視してたよなぁー（笑）
さっき朝のワイドショーでなんでも鑑定団に出品された曜変天目茶碗（仮）は中国人陶芸家が作ったものだと名乗りを上げたってやってたけど、あれ番組に協力した大学が放射線年代測定やって南宋時代に近い時期の作って判定したって言ってなかった？ちょっと当時のソースも探す時間ないけど。
なんでも鑑定団出品の曜変天目茶碗は中国の李さんが手書きで作ったと申告があったらしい。専門家も見分けられないものなら合理的な結論は「日本にある3つの茶碗も手書き」
いつぞや揉めた鑑定団の曜変天目茶碗。中国の方でうちが土産物用に作ったという人が出てきたらしい。ずっと作ってて１４００円～位の値段らしい。また揉めるな～。
この茶碗を曜変天目だと鑑定したのは中島誠之助だよね。この人は前にも見立て違いをして謝罪してる。テレビに出ている有名な骨董商でもこんなお笑いみたいな間違った鑑定をするくらいなんだから骨董屋の言うことなんか信じちゃ駄目だということだね。 #ビビット
鑑定団で2500万の曜変天目茶碗、「私の作品で1400円です」って言ってる中国人が出てきたw
模様は手書き裏の文字はアルバイトが彫ったと言ってるのがまた何とも(^^;
