■5月なのに早くも「夏日」に
日本列島は30日、高気圧に覆われて全国的に晴れ、東・西日本と沖縄・奄美地方で最高気温が25℃以上の夏日となる所が続出。
東・西日本では2日も夏日になる所が多くなる見込みで、部屋の風通しを良くしたり水分を適切に摂るなど、体調管理に注意が必要。
■季節先取りの暑さはアメリカでも…
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People sit in groups at Huntington City Beach during the outbreak of the coronavirus disease (COVID-19) in Huntington Beach, California, U.S., April 25, 2020. REUTERS/Kyle Grillot (United States) by 写真:ロイター/アフロ
現在、アメリカ南西部には「今季初の大熱波」が襲来しており、先月25日にはロサンゼルスのダウンタウンで34℃まで気温が上昇。
この時期の平均を約10℃も上回る
カリフォルニア州では、3月から新型コロナウイルス対策の外出禁止命令が出され、ビーチも閉鎖されている。
しかし、近隣のベンチュラ郡とオレンジ郡の一部ビーチは解放されており、結果として大勢の人が詰めかけた。
■今年の夏は「観測史上最も暑い夏」になるかも!?
アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、「2020年が観測史上もっとも高温の年になるおそれがある」と発表。
NOAAの予測によると、2020年が観測史上最高気温の年となる可能性は75%、最高気温の年ベスト5に入る可能性は99.9%。
他の機関もほぼ同様の予測を公表しており、イギリス気象庁は50%の確率、アメリカ航空宇宙局(NASA)は60%の確率で、観測史上もっとも暖かい年になると発表している。
■年々暑くなる地球
この10年間は特に深刻
世界気象機関(WMO)によると、2019年の世界の年平均気温は史上2番目の高さだったとのこと。
2010年~19年にかけての世界の平均気温は、工業化以前の水準より1.1℃も上昇しているという。
日本では猛暑日の日数が1980年代の約4.6倍に
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August 6, 2015, Tokyo, Japan – Tokyo endures the longest heat wave ever recorded on Thursday, August 6, 2015. The temperature reaches 35.1 degrees Celsius before noon Thursday, marking the seventh co… by 写真:Natsuki Sakai/アフロ
気象庁は1月、2019年の日本の年平均気温が、1898年の統計開始以来で最も高い値だったと発表。
昭和元年から令和元年(1926~2019年)で平均気温は1.4℃上昇し、猛暑日の日数は1980年代の4.6倍になったという。
特に平成以降は急激に増えている
■すでに「後戻りできない地点」に差しかかっている
2015年に採択された「パリ協定」では、各国が温室効果ガスの排出量を削減すると掲げている。
ただ、仮に削減できたとしても、「北半球の猛暑日と熱帯夜の日数は今世紀末までに4倍になる」との研究結果もある。