このピラミッドの上部ほど「がん予防効果が大」とされています。
1990年当時、ガン患者の増加が深刻化していたアメリカは、ガンになる要因は食生活によることが大きく、どのような植物性食品の成分を取り入れれば、ガンの発生を未然に防ぐことが出来るのかを調べました。
そして、NCI(国立癌研究所)が中心となって、抗がん剤・放射線・手術の3大療法に頼らない、「デザイナーズフード・ピラミッド」という、ファイトケミカルが豊富な食品リストを発表しました。これらの食べ物が「デザイナーフーズ」と呼ばれています。
★ デザイナーズフード・ピラミッドの頂点
にんにくにもビタミンB1は含まれていますが、豚肉などビタミンB1が多い食品と摂るとより効果的です。
にんにくの有効成分は熱に弱く、沸騰しているお湯に入れると、5分程度で壊れてしまうことがわかっています。そのため、30分〜1時間も煮るような料理にはおすすめできません。
● デザイナーズフード・ピラミッドの上段
アクが少ないので生食に向きます。
ビタミンCや抗潰瘍成分は、熱に弱く水に溶けやすいので、生のまま食べるのが一番効果的です。
キャベツを煮た料理では煮汁に有効成分が溶けだしているので汁も一緒に摂るよう工夫しましょう。
加熱して30℃以上になると、辛み成分のジンゲロールが発汗作用を促進して、ショウガオールに変化するので、加熱した方が温め効果がアップします。
加熱するとジンゲロールがショウガオールに変わりますが、乾燥させたしょうがもジンゲオールの一部がショウガオールに変わる為、温め効果がアップします。特にショウガに温め効果を期待するなら、生より乾燥しょうががオススメです。
セロリは葉の部分と茎の部分と栄養が異なり、
実は「葉」の方により多くの栄養が含まれています。
βカロテンの量も約2倍の違いが・・・。
セロリは生で食べられる事が多い野菜ですが、
実は加熱に向いた野菜だということをご存知でしょうか?
栄養が逃げにくく、セロリの香りの成分は、
加熱することによって味の深みを増したり、
コクをアップさせる働きがあります。
生→茹で→油で調理、この順番でカロチンの吸収率が高まります。また、生食の場合でもドレッシングにオリーブオイルなどの油を使えばカロチンの吸収率を上げることができます。
きゅうりや人参には、「アスコルビナーゼ」というビタミンCを破壊する酵素が含まれており、サラダなどで一緒に摂った野菜のビタミンCを破壊してしまいます。この酵素は熱や酸に弱いので、ビタミンCを多く摂りたい場合は、一緒に食べるときは熱を通したり、酢の物にすると良いでしょう。
● デザイナーズフード・ピラミッドの中段
タマネギの有効成分は比較的熱に強いので、通常の調理法なら、その効果を大きく損じることはありません。ただし、抗血栓、気管支ぜんそくの予防、抗炎症、殺菌などの 目的で利用する場合は生の状態(切った後)で一定時間(30分くらい)以上おき、有効成分 をつくり出す酵素(アリナーゼ)を充分働かせてから加熱調理するほうがより効果的です。調理の際水にさらすと、有効成分が流出してしまうので、そのまま用います。
1)脂溶性なので油と一緒に調理しよう
2)時間があれば加熱しよう
3)ミキサーなどで細かくしよう
トマトに含まれるビタミンCはがん、脳卒中、心臓疾患などを阻止してくれますが、きゅうりに含まれるアスコルビナーゼにはビタミンCを壊す作用がある。また、共に体を冷やす作用がある。