時間がないなんてもう言わない。ちょっとの意識でキレイをつくる「眠活」って何するの?


「眠活」とは、睡眠コンサルタントの友野なおさんが提唱した「女性の新しい体内メンテナンス法」。睡眠前の1時間、睡眠中の7~7時間半、起床後の30分の過ごし方にこだわることで、眠っている間の時間を究極のエステタイムにする体内メンテナンス方法です。

1日の3分の1ほどは眠っているわけですから、その時間を活用しないで無駄するのは、いかにももったいない話。「眠活」とは、快眠や熟眠といった従来の枠組みに捉われることなく、眠っている時間を究極のエステタイムにする提案です。

「眠活」は眠る前の1時間、睡眠中の7時間30分、起床後の30分、合計9時間を使います。
美容と健康のために9時間を費やすわけですが、高級なスキンケア用品を使ったり面倒な手順を踏む必要もありません。あくまで時間の過ごし方を見直してみようというのが「眠活」です。
それぞれどんな過ごし方をすればよいのか、具体例をいくつか挙げておきます。

寝る前は質の良い睡眠を得るための1時間を。

脳と体を睡眠モードにし、スムーズな入眠と質のよい眠りを得るためにリラックスして過ごしましょう。

・キャンドルや間接照明を灯す
・読書、音楽を聴く
・アロマを楽しむ
・白湯やノンカフェインのハーブティーを飲む

【食事、間食】
消化機能などが働くため体温が上がり、寝つきが悪くなります。
【お酒やカフェインの摂取】
体が興奮状態になり眠りが浅くなるなど、質のよい睡眠に繋がりません。
【入浴・激しい運動】
カフェイン同様、どちらも体が活性化してしまい睡眠が妨げられます。
【テレビや携帯を見る】
青白く明るい光は質のよい睡眠に必要なメラトニンの生成を抑えてしまうので、この時間のテレビや携帯は避けます。

【唇パック】
リップクリームやワセリンを塗り、ラップを貼り、その上から蒸しタオルを当てると血行がよくなり赤くプルプルした唇になります。
【アロマで足湯】
洗面器に41度程度のお湯を張り、アロマオイルを数滴垂らします。ゴルフボールをいれて足裏で転がしたり、ビールや料理酒などアルコールをいれると炭酸浴効果で血行がよくなります。10分前後が目安。
【かかとケア】
ひび割れたり硬くなったかかとにワセリンをたっぷり塗ってラップを巻きます。
10分程度経ったら剥がして靴下を履いて眠ります。
お風呂の後に行うのが効果的ですが、ラップの上から蒸しタオルを巻いても良いですし、足湯の後にやっても良いですね。

寝ている間は成長と再生の時間。

成長ホルモンは眠っている間に分泌されますが、身長を伸ばすものだから大人には関係ないと思っていませんか?
身体の成長はもちろんですが、成長ホルモンには日中傷ついた細胞を修復する働きもあるのです。
これらは眠りについてから90分~3時間の間に多く分泌されるようなので、お肌のゴールデンタイムと呼ばれる22時~2時と重なるように眠ることで意味のある睡眠をとることができます。

【快適な睡眠をとるために整えたい環境】
・枕の高さを合わせる
どんなに高級で評判の良い枕でも、その人に合わなければ意味がありません。
立っているときの姿勢と同じ形になるように枕を選びましょう。
頭の大きさや形は人それぞれですから、必ずしもぴったりくる枕に出会えるとは限りません。
タオルを使って簡単に調節できるので、一度自分にぴったりの枕の高さを測ってみるとよいですね。

眠るときの体勢ですが、仰向けもしくは右向きで眠るようにしましょう。
うつ伏せは顔が歪んだり、歯に負担がかかったり、首を痛めることもあります。
また左半身には大切な内臓が多くありますので、左向きで眠るとそれらが圧迫されるので良くないとされています。
逆に、右を向くと胃腸が活発化し消化を助けてくれるので、胃に不快感がある日は右向きで寝てみてはいかがでしょうか。

【布団はダニの温床。こまめなお手入れを】
布団の中は温かく、就寝中にかいた汗や皮脂などが餌となってダニが繁殖しやすい環境になっています。
直接肌に触れる枕カバーはできれば毎日、少なくとも2~3日に一度は取り替えましょう。
大型で干しにくいシーツや掛け布団も2週間に一度は洗濯したいですね。
また、ダニは夜行性なので、日中でも部屋を暗くして20分もすると餌を探しに布団の表面に出てきます。その時に布団用の掃除機で吸うと効率的にダニ退治ができます。

【寝室の照明、つける?つけない?】
真っ暗な寝室を好む人もいれば、豆電球をつけなければ眠れないという人もいますね。
眠りに影響するといわれる明るさが10ルクス以上と言われている中、豆電球の明かりは9~10ルクスあるのです。
それが頭の真上についていると脳は太陽の光と勘違いし、体内時計にも狂いが生じてくるわけです。
寝室はできれば真っ暗にするべきですが、どうしてもと言う場合は足元に暖色系のライトを灯すようにしましょう。

1日を快適に過ごせるかは起床後30分で決まる。

「眠活」では朝の光のコントロールも重視しています。なぜなら、その日の夜ぐっすり眠るコツは朝の太陽の光にあるからです。

・起きたらまずは朝日を浴びましょう。
体内時計は24時間ピッタリではないので、朝日を浴びることで誤差をリセットします。
曇りや雨の日でも、リセットできる程度の光は出ていますので、カーテンを開けてしっかり朝日を浴びましょう。
朝日を浴びてリセットされた体内時計によって、また15時間後に眠くなり、スムーズな睡眠に繋がります。

・就寝中に失われた水分を白湯で補給。
寝ている間にはコップ2杯分もの汗をかくといわれています。
しっかり水分補給をしたら、トイレへ行きましょう。
一晩溜めた尿には毒素がたっぷりですので、忙しくても朝一番のトイレは忘れないように行きましょう。

・朝ごはんは起床後1時間以内に摂りましょう。
細胞内の時計遺伝子をリセットすることができ、脳と細胞の時計の誤差を埋めます。
体内時計が正確だと体調も整います。
朝食は和食がオススメ。肉、魚、乳製品、大豆などタンパク質をしっかりとることで髪や肌の調子がよくなります。
さらにバナナやナッツ類は精神面の健康を支えてくれるので、こちらも朝食として摂ると良いですよ。

寝る前の1時間は落ち着いた照明でリラックスタイム。スムーズな入眠のための準備時間です。
寝ている間は肌と身体を再生中。ぐっすり眠れる環境を整え、細胞をメンテナンスしましょう。22時~2時がゴールデンタイムですよ。
起きてから30分間は体内時計のリセットのための時間です。1日の体調もここで決まりますので、光を浴びて朝ごはんを忘れずに。

「眠活」いかがでしたか?
大切なのは規則正しい生活をして、体内時計を乱れさせないことです。
朝起きるのが辛い人はカーテンを半開きにして眠ると朝になれば勝手に光が入ってくるので自然に目を覚ますことができますよ。
寝る前にしてはいけないことなど、知識として知っておくだけでも立派な「眠活」です。
出来るところからはじめてみましょう。

まとめ